身体プロンプトは使えないことが多い(自閉症療育)


https://www.photo-ac.com/main/detail/177594?title=%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%8801

 プロンプトは行動を教えるために使用されることが多いです。その中でも身体プロンプトは多用されることが多いプロンプトです。

 ですが、身体プロンプトは行動を教えるには有効ではない場合があります。それは子供にとって一人で動作をすることが難しい場合です。例えば、服を着る、線を書くと言った動作です。これらは身体プロンプトを使用して教えたとしても子供一人で再現することが難しいです。

 また、身体プロンプトは子供がよそ見をしていて大人に体を預けていても正答できてしまうため、子供が正答を理解しているとは言えない場合があります。

 例えば、映像のように子供が全く集中していなくても正答させてしまうことができるため、このような場面での身体プロンプトを使用して正答を教える効果は薄いです。

 身体プロンプトを使用して教えて効果があるのは

  • 指導者の身体プロンプトを使用しなくてもその行動を子供が再現できる場合
  • 指導者が子供の注目を取って子供が手元を見ている場合

に限られます。

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『ADHDのリスクが7倍に 幼児とスマホの衝撃的な関係』(記事)


https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E4%BE%9D%E5%AD%98&srt=dlrank

カナダ・アルバータ大学の研究チームは、カナダに住む3~5歳の幼児3500人を対象に調査を行い、1日2時間以上画面を見て過ごす幼児は、ADHDになる可能性が7倍高くなる、という衝撃的な結果を発表しました。
この発表では「画面時間」(画面を見る時間)の、幼児に与える影響が浮き彫りとなりました。
画面時間が1日2時間以上の幼児は全体の7分の1に達し、ADHDになる確率は7.7倍にのぼることが判明。また、画面時間が30分以下の幼児に比べて、5倍の確率で問題行動を起こす事もわかったのです。
その他にも大きな発見が二つありました。
一つは、画面時間の長かった3~5歳児は、5歳に達した時の注意力や言動に深刻な問題が見られたという事。
もう一つは、「画面を見る」事は他のどのリスク要因(睡眠・育児ストレス・金銭問題など)よりも影響力が大きかったという事です。


https://www.epochtimes.jp/p/2019/05/42820.html

 一見、映像媒体の長時間の視聴がADHDの原因となっていることが明確のようですが、そうではありません。長時間の視聴ですが、以下の原因の可能性があります。

  • 問題行動を起こす子供に対して保護者が映像を見せることで問題行動を防いでいる可能性があること(レストラン等で)
  • 世界的な統計では、ADHDの子供の発症率は5%であるため、2時間以上見る子供の7人に1人(14%)でも大半の子供はADHDと診断されていないこと

 このように映像の視聴時間とADHDを紐づけるのは早計です。「こうすれば自閉症スペクトラム障害になる」「こうすればADHDになる」といった理論はよいので、どうすれば現在出ている問題行動を減らせるかを考えるほうがよいでしょう。

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おりがみについての考察(自閉症療育)


https://sozai-good.com/illust/person/girl/73412

 療育をサービスしていると時に折り紙を教えてほしいという依頼があります。自閉症スペクトラム障害等の発達障害児にとって、折り紙のスキル習得は時にとても難しいことがあります。

 もちろん、教えることは可能なのですが私はあまりお勧めしていません。なぜなら折り紙のスキルが保育園や幼稚園を卒業するとあまり使用しないスキルになるからです。

 同様に、運動会のダンス等は練習したらうまくなりますが、運動会が終われば一生使うことがないのでほどほどの練習でよいと思います。重要なのは、教えたスキルが今後子供の人生を豊かにするかです。よって、長い目で見てあまり必要のないスキルはあまり教えることを頑張らなくてよいです。

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『漂白剤を使った危険な治療法、自閉症の子供に試した母親も』(記事)


https://www.photo-ac.com/main/detail/2025450?title=%E6%BC%82%E7%99%BD%E5%89%A4%E3%80%80%E9%85%B8%E7%B4%A0%E7%B3%BB%E6%BC%82%E7%99%BD%E5%89%A4%E3%80%80%E6%B4%97%E5%89%A4

漂白剤が自閉症の治療薬になるという考えを最初に推奨したのは、過激思想の宗教団体のリーダー、ジム・ハブル氏だ。ミラクル・ミネラル溶液(MMS)と呼ばれる「奇跡の」物質を不法に販売していたことでも知られ、本人は南米赴任中にこれでマラリアを治したと主張している。MMSの中身は亜塩素酸ナトリウムとレモン汁のような酸性物質で、この2つを混合すると、市販の漂白剤によく使われる二酸化塩素が生成される。大量に摂取すると吐き気や嘔吐、重度の脱水症状、さらに腎機能障害を引き起こす。

MMSの効能についてはアメリカ食品医療品局が何度となく警告を出している(ハンブル氏自身もMMSの成分に「治療効果はない」と公に認めている)にもかかわらず、ニュースサイトBusiness Insiderの調査によると、いまなおYouTubeにはハンブル氏がMMSを、よりによって、自閉症の治療薬として推奨する画像が山のように出回っている。また調査では、動画が簡単にYouTubeで閲覧できること、「自閉症」といったワードで検索すると上位に挙がってくること、場合によっては閲覧回数が何百万回にも上っていることも判明した。


https://rollingstonejapan.com/articles/detail/30957

 このようにニュースになると「こんなインチキ臭い方法でだまされる人なんているの?」と感じる人もいると思いますが、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の両親は必死です。知識がないものにとっては、ABAでもこのような方法でも効果がありそうであれば試してみる可能性があるのではないでしょうか。

 ただし、この方法に関しては実害があるので気を付ける必要がありますね。

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子供の興味は親が作っている?


https://4.bp.blogspot.com/-IG2dJubx-Q4/VuIJN8iYBaI/AAAAAAAA4uE/TxUrIeY5tE0PxSs32PuGWupGiQV-4gADw/s800/tv_girl_tooku.png

 子供の好きなテレビ番組は何でしょうか?例えば、乳児期ではいないいないばあっ!やおかあさんといっしょ、幼児期ではアンパンマンやみいつけた!が好きな子供が多いです。

 では、なぜこれらの番組を子供が好きなのでしょうか。そもそも低年齢の子供をターゲットにした番組だから?歌がいいから?発達の段階にあってるから?こういった要因はもちろんあると思います。

 もう一つの重要な理由は、「親がその番組を見せているから」です。ですから、子供の趣味も親の意向によって作られている可能性があるからです。

 その証拠に、上にきょうだいがいる子供は兄や姉が見ているテレビ番組を好きになる傾向があることが体験談として語られています。例えば、いないいないばあっ!ではなく、いきなりアンパンマンや仮面ライダーを好きになる等です。

 そういった意味で、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児だから楽しめないと思っているテレビ番組でもいろいろと見せていくと好きになる可能性があります。同様に遊びもそうです。特に音楽は親の好みが反映されやすい分野なのでいろいろと聞かせていってはいかがでしょうか。

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障害者アートは無干渉の結果??


https://illustrain.com/img/work/2016/illustrain04-syumi10.png

 自閉症スペクトラム障害等の発達障害児者の中には、描いた絵が高い評価を受けているケースがあります。彼らの描いた絵は独創的で素晴らしいということが多いようです。これはなぜでしょうか。

 これらを解くヒントに絵画の指導方法があると思います。例えば、幼稚園や保育園では、色の指定(「空は青色で描きましょう」、「テントウムシは赤色で描きましょう」)や制限(「何色以上使いましょう」、「黒一色はダメです」)がかかることが多いです。これらは、一定以上の出来を求めるためには致し方ないことですが、知らず知らずのうちに子供の表現方法に画一性や制限をかけてしまっているのではないでしょうか。

 一方、自閉症スペクトラム障害児等はこういった絵画指導時に「好きに描いていいよ」とある意味放置されてしまうことがあります。結果として、制限を受けず、指導を受けないため自分が思ったように表現することができるのではないでしょうか。

 そう考えると、自閉症スペクトラム障害と診断されていない子供でものびのびと表現させたら天才的な能力を発揮する子供は今より多く出現するかもしれませんね。ただし、指導をあまりしなければ一定の基礎スキル獲得が阻害される可能性がありますが。

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漢字の書き取りに思う(自閉症療育)

 宿題の漢字練習に時間がかかって困るということはよく聞きます。そもそも漢字の練習を何回も書かせることに意味はあるのでしょうか。

 これは手段の目的化の最たる例だと思います。字を覚えること、字をきれいに書くことが目的であるのに、何回も書くことが目的にすり替わっています。

 そもそも漢字練習は

  • 正しい漢字を何回も書くこと
  • きれいに枠からはみ出さずに書くこと

と複合的な課題になっていることも問題であると思います。きれいな字を書くことを目指すのであれば「きれいにかけた一字を持ってきてください」であればいいし、漢字を覚えることであれば、「学校でテストします」でよいです。

 いっぺんに多くのことを求めてしまっていることも困難を感じる子供が多い一因となっています。

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ありのままを受け止めるという言葉の危険さ

 発達障害の講座でよく聞く言葉で

  • 「発達障害のありのままを受け止めよう」
  • 「長所を短所と考えよう」

といった思考の変換を求める考え方があります。これはよろしくありません。なぜなら、ありのままを受け止める₌子供の行動は改善できないという考え方になることがあるからです。

 ありのままを受けとめる場合は、

  • ありのままの現在の状況を受け止める
  • その上で、行動を改善できるように支援していく

ことが望ましいです。子供が起こす問題をありのまま受け止めようで片付けてしまうことは、親にとっても、子供にとっても不幸です。

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自閉症をアンタッチャブルなものにしてはいけない(ノンストップ)


https://www.photo-ac.com/main/detail/614441?title=%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A3%81

 フジテレビのノンストップで黒川伊保子氏が夫に指示を出す時に

「自閉症の子供に何か伝えるかのように、ひとつずつキャンペーンしていく」

と言ったことで、その後アナウンサーが 「先程のコーナーで、自閉症に関して誤解を招きかねない表現がありました。失礼しました」 と謝罪していました。

 スモールステップでの指示ということでこれ自体は自閉症スペクトラム障害児者に対して幅広く使用されている方法であり特に誤解を招くことではないと思います。

 結局、軽々しく「自閉症」という名前を出すべきではないということなのでしょうがこのように過度に気を使って触れないようにしてしまうこと自体がよくないです。

 発達障害に関して周囲の理解や協力を得たいのであれば、周囲の人が話題にしても悪意がなければそうそう目くじらを立てないことが重要であると感じます。まあ騒いでいるのは当事者や当事者家族、支援者以外の意識高い系の第三者である可能性が高いですが。

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二番目以降の子供の特性を環境で考える


https://www.photo-ac.com/main/detail/346152?title=%EF%BC%93%E5%85%84%E5%BC%9F%E3%80%8007

 長男長女の行動傾向と次男次女の行動傾向というものに差があると言われていますが、根拠はあるのでしょうか。長男長女と、それ以降の子供には以下の違いがあると考えられます。

  • 長男長女を育てた経験が親にはあるため、多少のトラブルでは焦ることがない(軽く転んだとしても過剰反応しない等)
  • 長男長女を同時に面倒を見ることが多いため、泣いていても親がすぐに助けには行かない

 これらをすると

  • 泣いたとしてもすぐに親は助けてくれないため、泣いて要求することが減る
  • 結果として困っても一人で挑戦することが多くなり、行動して解決することが多くなる

ということが起こりやすくなるのではないでしょうか。よって長子以外の子供は大胆、大器などと言われるのだと思います。

 ただし、泣いてもすぐに親が助けてくれない場合、子供はさらに激しく泣いて助けを求める可能性があります(消去バースト)。つまり、長子より癇癪が激しくなることもあり得るということです。ですから、一概に長子以外は癇癪を起こしづらく育てやすいということは言えないのです。

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『自閉症を「IT戦力」に、米就労支援の最前線』(記事)


https://www.pakutaso.com/20171013297lgbt.html


 EYは、ASDを持つ人材を雇用し、社内でサポートしている数少ない大企業の1つだ。こうした採用は、社会的コミュニケーションが困難な人に適した、専門性の高い技術職に集中する傾向が高い。
 こうした事例はまだ少数にとどまっている。米マイクロソフトのプロジェクトでは数十人程度。最近採用を始めたコンサルタント会社デロイト・アンド・トーチは8人のみ。米パソコン大手のデル・テクノロジーズは2018年夏に3人を採用し、今年はその数を倍にする予定だ。

(中略)


 世界全体で推定7000万人とも言われるASDを抱える人々のうち、約8割が無職もしくは著しく能力以下の仕事に従事していることを考えると、この「ニューロ・ダイバーシティー(神経多様性・脳の多様性)」層には大きな可能性がある。
 ASDの人材向け雇用プログラムによって、全体で年200人が援助されてはいるものの、大多数は高校を卒業した後、「ソファーで過ごすしかない」生活を送っている。非営利団体スペシャリステルネUSAを率いるタラ・カニンガム代表はそう語る。
 同団体は、マイクロソフトやEY、金融大手JPモルガン・チェース、ビジネスソフトウエア会社SAPと共同で「自閉症@ワーク」を展開している。こうしたプログラムが実を結ぶ一方で、数十万人が高校を卒業したまま、労働市場に加わることができずにいる状況だ。


https://diamond.jp/articles/-/202505?page=2

 ここで述べられているのは、比較的能力の高いいわゆる”高機能”とされる自閉症スペクトラム障害者であると考えられます。ですから、全ての自閉症スペクトラム障害者に同じようなことを求めることは難しいです。

 このように障害者が必要とされることは、日本でも同様に起こっていると考えられます。日本の場合は、単純に人手不足です。

 人手不足が起こっている分、今まで生産的活動にかかわることがなかった障害者にスポットライトが当てられ、如何に支援していくかが議論されたらよいですね。日本の場合、単純に政府が障害者雇用率(身体障害者がメイン)の数値を決めるだけにとどまってしまう可能性もありますが。

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ペアレントトレーニングの募集

 オンラインでのペアレントトレーニング参加者を募集します。オンラインで実施するため、全世界どこからでも参加可能です。参加家族は2家族~です。土日に実施予定です。

 内容と料金はこちらに記載しております。お申し込みはこちらからよろしくお願いいたします。

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ブログ復旧のお知らせ

(出典:PAKUTASO

 ブログが先週から接続できない状態が続いておりましたが、昨夜復旧しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

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プロレス式のカウントは無意味なことが多い(自閉症療育)

(出典:かわいいフリー素材集いらすとや

 子供を急かすときに「あと10秒、10、9、8…」と数える方法は、家庭だけでなく学校等の公共機関でも多く使われている方法です。即効性はありますが、あまり使うことはお勧めしない方法です。理由は以下の通りです

1.プロンプトが出続けること
 子供はカウントが始まったら急げばよいと考える可能性があります。この場合、急かされるまでは自分で行動することがありません。

2.カウントは親によって匙加減されていること
 カウントは子供が間にあうように数えられます。プロレスのようにカウントの長さは毎回異なってしまいます。

 このような側面があるため、カウントは使えば効果が上がりますが、使わないようにはできない可能性があります。よって、毎回行動を予告なくタイムを計るといった方法のほうが使いやすいです。

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『「叱らない子育て」が増えている!? 迷惑する周りの親と子ども』(記事)

(出典:PhotoAC


「叱らない子育て」自体には意見が分かれているものの、「この育児方針のせいでモヤモヤした」という声も耳にします。実際に「叱らない子育て」をしている親子を目の当たりにした方々から、当時の状況をうかがいました。
・「仲よくしているママ友の1人が、叱らない子育てをしています。そのせいか、その子がかなりワガママ放題なんです。周りのおもちゃを独占したり、相手の子を平気で叩いたり。それなのに、ママは『あらあら。いい子だから、ごめんなさいしましょうね』とほほ笑むだけ…。こういう場面では、しっかり怒るべきなのでは?」
・「子どもが通っている幼稚園に、叱らない育児をしているママがいます。保護者懇談会で『うちの子は、叱ると委縮して傷ついてしまうタイプ。先生たちも配慮してください』と言っていました。しかし、その子は暴力的な子で、周りの子をつねったり叩いたりするんです。ほかのママから抗議されても対応せず、ママは涼しい顔をしていますよ…。私はこの光景を見て、叱らない育児反対派になりました」


https://limo.media/articles/-/10882?page=1

 叱らない子育ての実践、周囲の人には迷惑がかかるケースもあるようですね。例えば、家庭内保育、学校へ行かずに家庭で学習するといった環境で実施するのであれば全く問題にはならないのでしょうが、社会で生きていく上では多少なりとも他人との接点を持つことになるので叱らない子育てをするという指導方法の統一を目指すと必ず誰かに迷惑をかけることになると思います。

 そのような指導をしておりなおかつ自給自足を行っている方がおられればよいのですが。いずれにせよ、社会で生きていく上では子供に対して「叱る」(怒ることとは必ずしも同じではありません)ことが必要な場面はあります。

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