分化強化の工夫
以前説明した通り、分化強化はそのままの方法では実践で使えないと説明しました。では、分化強化の問題点をどのように改善したらよいでしょうか。
それは、一つの行動を練習している段階から、より適切な行動がでたらより強く好子により強化をしていくことです。
このようによい行動は強化しつつも、その中でよりよい行動を選んで強く強化をしていきます。よりよい行動が出た場合は、いつもよりおおげさにほめるといった方法で行動をより強めていきます。つまり、好子による強化の基準によくできた、できた、できないの3つを設定するようになります。 この分化強化の優れている点は
- 達成基準をあげなくても行動が自然によくなっていく→例えば、アイコンタクトができるようになったからアイコンタクトでは好子による強化をしないということをしなくても自然に出たよりよい行動を強化できるので子どもも負担が少なくよりよい行動を体得していくことができます。
- 子供のモチベーションを高く保つことができる→より適切な行動ができたら好子がたくさんもらえるので子供が自ら進んで適切な行動を獲得していきます。
です。
このようにすることで分化強化の効果をあげることができます。