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自閉症スペクトラム障害の感覚過敏が起こる理由①(脳の働きの特性)

自閉症スペクトラム障害児者の感覚過敏が起こる理由1つ目は脳の特性からです。脳は使用する部位が決まっています。下の図をご覧ください。

Homunculus-ja(Wikipedia:体性感覚のページより転載)

このように脳の地図は決まっています。ですが、四肢欠損等が起きた場合は手や足の働きを制御するために使用していた脳の部分を違うことに使うことがあります。例えば、幻肢と呼ばれる症状があります。これは交通事故などで失った手足がまだあるように感じられて痛むことや、体の違う部位を触ると失った部分を触られているように感じることがあります。このように、使用しなくなった部分が他の体の部位に感覚を移動させたり、まだあるように感じさせる等、脳の機能は変化します。

自閉症スペクトラム障害児者は言語コミュニケーション能力などに使われるための脳の部位が他のことに使用され、それの一つとして感覚過敏という形で表現されるものと考えます。感覚鈍麻は逆に本来使用されるべき脳の部位を使用せず、他のことに使用していると考えると納得できます。

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