自閉症スペクトラム障害児が言語を獲得できない理由②(言語を話す能力はあるが、自発的に使用しない)
自閉症スペクトラム障害児が言語を獲得できない理由の二つ目は言語を話す能力は持っているが、自発的には言語を使用しない場合です。
音声の模倣は問題ありませんが、それを機能的に使用することができません。即時性エコラリアのみでコミュニケーションを取ろうとしてしまいます。
即時性エコラリアの項目でも使用した動画です。こちらでは質問されたことがわからないため、全ての言葉を即時性エコラリアで返すだけになっています。
他には即時性エコラリアによりマンドを出す場合等が挙げられます。この場合、人の真似をして「ちょうだい」ということはできても自発的に「ちょうだい」ということがないので他者が働きかけないと他者に言葉で要求できないということが起きてしまいます。