リアクティビティー効果とは
ABAでは行動観察を行うことが多く、直接行動を観察することがほとんどです。学校や保育園、家庭で行動観察する時に注意しなければいけないのは、リアクティビティー効果です。以下のように定義されます。
査定手続きが査定される行動に及ぼす影響を意味す る。 リアクティピティーが最も起こりやすいのは、観察が目立つとき、すなわち被観察者が観察者の存在や目的に気づくときである(Kazdin,2001)。応用場面に観察者が存 在することが、対象者の行動に影響を与えることを、多くの研究が証明している。
応用行動分析学 P.97
つまり、観察していることが観察対象者に気付かれるとそれだけで行動が変わってしまうということです。例えば、車の運転をしていて後ろにパトカーや白バイがいたらいつもより安全運転になります。他には、「観察者効果」と呼ばれることがあります。
リアクティビティー効果を防ぐためには
- 観察を大っぴらにせず隠れて実施する
- 観察回数を増やす(観察されることに慣れさせる)
といった対応があります。