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佐久間先生によるDTTの問題点に対する意見

フリーオペラント法を作った佐久間徹先生によるDTTの問題点の指摘に対する私の意見は以下の通りです。

佐久間先生が指摘するDTTの欠点に対する意見

一.発声、発語に食餌性好子を使用しても全ての場面で好子を使用することが難しいため使用しないほうがよいとされているが、自発的な要求場面にのみ食餌性好子を使用すれば自発マンドが鍛えられ、なおかつ他の発声、発語に対して消去が働くということはありません。要求場面で食餌性好子を使用するのは有効な手段です。

二.DTTでは、週20~40時間という超過密スケジュールでの実施を行っているため、効果を上げていますが、それを日常的な場面で実施できればより効果が高い自然強化が使用できます。例えば、食事の前に自発的に「いただきます」を言わせる等です。

三.大人の応答を好子として使用すべきということには全く同意しますが、ほめことば等の社会的好子も飽きることがあるということに留意しなければなりません(好子の飽和化)。よってほめすぎるのも好子の無駄遣いです。

四.絵カードは最初の取り掛かりとして一番一般的な名前を教える場面としては問題がありません。ですが、そのあとに日常生活場面において様々な名称への般化が必要です。

五.般性条件性好子はだれもが持っている物ではなく、ほめ言葉などの社会的好子と同様に学習によって身につくものです(お金、トークン等)。よって、本で説明されているような誰に対しても万能なものではありません。

以上が私の意見です。

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