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自閉症スペクトラム障害は診断名の変更でわかりやすくなったか

 自閉症スペクトラム障害(ASD)は、2013年に発表されたアメリカ精神医学界の診断基準。以前は「自閉症」「アスペルガー症候群」「特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)」の3タイプに分かれていたが、明確に線引きできないとして1つにまとめ、連続体を意味する「スペクトラム」と名付けられた経緯がある。
 十一教授によると、自閉症よりアスペルガー、アスペルガーよりPDD-NOSの方が、障害特性が会話やしぐさなどに表れにくい。例えば、ASDの特性の一つである「パニック」は、自閉症ならば「癇癪(かんしゃく)」として表れるが、PDD-NOSでは「思考停止」「固まる」という様態に。「こだわり」も、前者なら同じ物に執着する「同一性の保持」として表れるが、後者では「正確さや整合性の追求」になるという。
 そのため、ASDの中でもPDD-NOSに近い人ほど障害が見過ごされやすくなると十一教授は指摘。特性が見えにくいことから軽度の障害と思われがちだが、「発現の仕方が違うだけで生活上の困難は同じ。むしろ、他人との違いが自覚できるために苦しみ、周囲から孤立して鬱病などの二次障害を起こしやすい」と強調する。

https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/190824/lif19082415330005-n1.html

 自閉症スペクトラム障害DSM-5で2013年に採択されてから7年が経ちました。アスペルガーなどの診断名がなくなりましたが、いまだに使用されていることが多いです。

 ただ、自閉症スペクトラム障害より、アスペルガー症候群、PDD-NOSのほうがわかりやすかったかというとそうではありません。そもそも概念が曖昧過ぎたからスペクトラムという連続での概念にしたのですから。

 それでも、自閉症スペクトラム障害のわかりづらいところは、障害の程度に一切言及されていないことです。以前説明した通り、提唱者のR.Wingは自閉症スペクトラム障害を特徴によって分けることを提唱していました。ですが、そのようなクラス分けは一切なされていません。

 これは大変面倒です。自閉症スペクトラム障害という診断名だけではその子が、発語があるのかないのかを含めて状態が全く分かりません。以前の診断基準であったら、アスペルガー症候群やPDD-NOSであえば、コミュニケーションの大きな遅れはないといったおおよその様子がわかりました。

 このことから、自閉症スペクトラム障害の診断名に言語レベルを記載しただけでもすごくわかりやすくなると思います。

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