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フリーオペラント法の弱点を補う⑤(コンプライアンスが悪い)

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(画像引用:GATAG

フリーオペラント法の弱点を補う方法五つ目は子供のコンプライアンスが悪いことを解消する方法です。

前述の通り、場面的に音声模倣(エコーイック)を使用して発音矯正をしたり自発マンドを求めたりすることでコンプライアンスは向上します。

そうすると、挨拶や勉強場面で子供は大人の指示に従うことができます。

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フリーオペラント法の弱点を補う④(発音が明瞭にならない)

フリーオペラント法の弱点を補う方法四つ目は発音が明瞭にならないことを解消する方法です。

発音を明瞭にさせるために音声模倣(エコーイック)はやはり必要です。ですが、過度に修正しては発言を妨げるのは確かです。よって、部分的に発音を修正していくことを目指していきます。

フリーオペラント法で発音を矯正する場面と矯正しない場面案

このように自発マンド場面や課題の場面は音声模倣により発音を矯正していきます。ですが、遊びや自発的なタクトに関しては発音を矯正しないので、発語機会の現象は起こらないと思われます。

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フリーオペラント法の弱点を補う②(自発マンドが増えないことがある)

フリーオペラント法の弱点を補う方法二つ目は自発マンドが増えないことがあることを解消する方法です。

音声模倣(エコーイック)を強化するだけでなくプロンプトなしの自発マンドが表出されるように、使用されるのは時間遅延法のスキルです。谷先生の論文では、マンドモデル法も含める方がよいと説明されています(谷、岩佐、中野、(1983))。

場面的に自発的な発語を練習させていくことで、自発発語、自発マンドを増やせます。

フリーオペラント法に自発マンドを足す

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フリーオペラント法の弱点②(自発マンドが増えないことがある)

フリーオペラント法の弱点二つ目は自発マンドが増えないことがあることです。

フリーオペラント法ではワンサウンドセンテンス法等で自発での発語を強化しておきながら、その後音声模倣(エコーイック)を強化していきます。もちろん、その後も場にあった自発マンドは強化されていきますが音声模倣から自発マンドに移行するかどうかは子供の能力次第です。

フリーオペラント法における発語の強化の順番

エコーイックから自発マンドへの移行方法が明確に説明されていないため、子供によってはエコーイックの段階で止まってしまう可能性があります。

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発音を教える順番の理由①(自然強化される発音から)

無発語の場合に発音で最初に教えるのは前述の通り、「い」からです。簡単な発音なため、「あ」から教える人も多いですが私は以下の理由から異なります。

発音を教えても、使い道がなければ消えてしまいます(こちらの記事を参照してください)。よって、自然強化される自発マンドを教えつつ、発音をトレーニングしていきます。こちらで説明していますが、「ちょうだい」をバックワードチェイニングで教えていくため、「い」を最初に教えていきます。

「ちょうだい」のバックワードチェイニング手順

動画で確認してください。

このように「い」の発音を教えると並行して使う場面を教えていくことで「い」は自然強化され一生消えない発音になります。

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佐久間先生によるDTTの問題点に対する意見

フリーオペラント法を作った佐久間徹先生によるDTTの問題点の指摘に対する私の意見は以下の通りです。

佐久間先生が指摘するDTTの欠点に対する意見

一.発声、発語に食餌性好子を使用しても全ての場面で好子を使用することが難しいため使用しないほうがよいとされているが、自発的な要求場面にのみ食餌性好子を使用すれば自発マンドが鍛えられ、なおかつ他の発声、発語に対して消去が働くということはありません。要求場面で食餌性好子を使用するのは有効な手段です。

二.DTTでは、週20~40時間という超過密スケジュールでの実施を行っているため、効果を上げていますが、それを日常的な場面で実施できればより効果が高い自然強化が使用できます。例えば、食事の前に自発的に「いただきます」を言わせる等です。

三.大人の応答を好子として使用すべきということには全く同意しますが、ほめことば等の社会的好子も飽きることがあるということに留意しなければなりません(好子の飽和化)。よってほめすぎるのも好子の無駄遣いです。

四.絵カードは最初の取り掛かりとして一番一般的な名前を教える場面としては問題がありません。ですが、そのあとに日常生活場面において様々な名称への般化が必要です。

五.般性条件性好子はだれもが持っている物ではなく、ほめ言葉などの社会的好子と同様に学習によって身につくものです(お金、トークン等)。よって、本で説明されているような誰に対しても万能なものではありません。

以上が私の意見です。

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自発的挨拶を教える①(アイコンタクトをして発語をすることを教える)

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(写真引用:GATAG

自発的挨拶の最初のステップは自発的にアイコンタクトをして発語をすることを教えることです。

あくまで、自分から指示されなくても他者に挨拶することを目指します。この段階をクリアするには要求場面で自発的にアイコンタクト+発語で要求できることが必要です(自発マンド)。

 

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好子なしのDTTで事前に修得させておくスキル②(言語による自発マンド)

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好子なしのDTTで事前に修得させておくスキルの二つ目は言語による自発マンドです。

アイコンタクトと同様に他者に言葉で話しかけることを教えなければ指示に従っているかどうかわかりません。無意味発語でも叫び声等の奇声以外で他者に音声で伝えることができていればOKです。

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自発マンド、DTT、PRTの欠点まとめ

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自発マンド、DTT、PRTの欠点は以下の通りです。

好子を利用する
行動の般化が子供次第
コンプライアンストレーニングが実施しにくい
コミュニケーション以外の能力が育成しにくい
子供の調子に左右される

 

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自発マンド、DTT、PRTの欠点④(コミュニケーション以外の能力が育成しにくい)

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自発マンドDTTPRTのトレーニングの欠点4つめはコミュニケーション以外の能力が育成しにくいことです。

コミュニケーション以外の課題の実際

このように言語によるコミュニケーションが指導の中心となってしまうため、手先の課題、概念学習といったスキルを身に付けることが難しいです。

 

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自発マンド、DTT、PRTの欠点⑤(子供の調子に左右される)

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自発マンドDTTPRTの欠点の5つ目はセラピーが子供の調子に左右されることです。体調不良等の場合は仕方がありませんが、子供が不機嫌な時はセラピーが全くできずに終わることがあります。

ふき子供が不機嫌な時のセラピー

例えば、セラピストが来ているにも関わらず全くセラピーができないということが起こってしまいます。これは費用の無駄です。このように過度に子供の調子に左右されてしまうのは平均してよい療育ができることを阻害してしまいます。

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自発マンド、DTT、PRTの欠点③(コンプライアンストレーニングが実施しにくい)

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自発マンドDTTPRTでの問題点の3つ目はコンプライアンストレーニングが実施しづらいことです。

コンプライアンストレーニングの実際

このようにすべての課題で子供主導になることが多く、コンプライアンストレーニングの実施が難しいです。

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自発マンド、DTT、PRTの欠点②(自己刺激行動をコントロールできない)

自発マンドDTTPRTでは自己刺激行動を制御することを子供に教えません。

自己刺激行動がコントロールできないと起こる問題は以下の通りです。

自己刺激行動の弊害

このように学習に困難が発生するほか、集団場面で他者に迷惑をかけることがあります。

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好子を利用する欠点まとめ

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好子を利用する欠点は以下の通りです。

  1. 行動の習得が好子の効果に左右される
  2. 行動の般化が子供次第

 

 

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好子を利用する欠点②(行動の般化が子供次第)

好子を利用する欠点2つ目は習得した行動のセラピー以外での日常生活場面での般化が必ずしも約束されないことです。自発マンドDTTPRTは基本、物の好子を利用して行動形成していきます。

これは行動が強化されやすくなり(好子による強化)、学習機会を増大させるという役割があるためです(こちらを参照してください)。

ですが、好子を利用して形成した行動はほかの場面で使用するかは子供次第になります。例えば、家で子供を呼んだら親の所に来るという課題が好子を使用して習得したとしても幼稚園や保育園で同じ行動ができるかは子供次第です。

好子を使用したセラピーのメリットデメリット

 

つまり好子があるからできている行動であって、好子がなくなった瞬間にできなくなる可能性があるのです。

好子を使用したセラピーと好子を使用しない場合

このように場面般化人物般化が難しいことが好子を使用していると起こります。

 

 

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