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フリーオペラント法の対象とする行動(文献からの引用)

前回、論文と文献からフリーオペラント法の対象とする行動を私が書き出しました

これに対して文献に書いてある目標行動は以下の通りです。

フリーオペラント法の対象とする行動(文献からの引用)

こちらによると

  1. 社会的好子を好子化する(般性条件性好子と説明されていますが社会的好子という解釈でよいと思います)
  2. コミュニケーションの改善
  3. 模倣行動の増加
  4. 適切な行動の模倣

という順番で行動の改善が目指されているとまとめられます。

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自閉症の音声模倣能力の低さへの対処方法①(場面を限って音声模倣を実施し、能力を高める)

自閉症スペクトラム障害児者の音声模倣能力の低さへの対処方法一つ目は場面を限って音声模倣を実施していく方法です。

発音が汚い場合は、発音を修正して子供の発音を修正する場面、修正しない場面があります。

発音の訂正をする場面、してはいけない場面

このように要求言語(マンド)はすべて発音の修正をしても構いません。理由は以下の通りです。

  1. お菓子やおもちゃ等は必ずしも与える必要があるものではない。子供が明瞭な発音ができた時のみ与えればよい
  2. 子供が要求してくる場合、お菓子やおもちゃ等は好子であるので、行動が強化しやすい(好子による強化

また、挨拶や返事等、毎日のように言語行動が求められる場面も同様に修正して構いません。好子はないですが、社会生活の中で実施すべきこと(社会的好子のみでしなければならないこと)なので発音修正をします。

一方、発音を修正してはいけない場面の理由は以下の通りです。

  1. 自発的に発語しているにも関わらず好子が得られず発音練習という課題をしなければならないため、発語機会が減る
  2. 自発的に他者の言葉を模倣するということをしているにも関わらず発音練習という課題をしなければならないため、音声模倣機会が減る

このように、子供の言葉を話す意欲をそがないようにしながら発音を矯正していきます。

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佐久間先生によるDTTの問題点に対する意見

フリーオペラント法を作った佐久間徹先生によるDTTの問題点の指摘に対する私の意見は以下の通りです。

佐久間先生が指摘するDTTの欠点に対する意見

一.発声、発語に食餌性好子を使用しても全ての場面で好子を使用することが難しいため使用しないほうがよいとされているが、自発的な要求場面にのみ食餌性好子を使用すれば自発マンドが鍛えられ、なおかつ他の発声、発語に対して消去が働くということはありません。要求場面で食餌性好子を使用するのは有効な手段です。

二.DTTでは、週20~40時間という超過密スケジュールでの実施を行っているため、効果を上げていますが、それを日常的な場面で実施できればより効果が高い自然強化が使用できます。例えば、食事の前に自発的に「いただきます」を言わせる等です。

三.大人の応答を好子として使用すべきということには全く同意しますが、ほめことば等の社会的好子も飽きることがあるということに留意しなければなりません(好子の飽和化)。よってほめすぎるのも好子の無駄遣いです。

四.絵カードは最初の取り掛かりとして一番一般的な名前を教える場面としては問題がありません。ですが、そのあとに日常生活場面において様々な名称への般化が必要です。

五.般性条件性好子はだれもが持っている物ではなく、ほめ言葉などの社会的好子と同様に学習によって身につくものです(お金、トークン等)。よって、本で説明されているような誰に対しても万能なものではありません。

以上が私の意見です。

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ABAIの奥田先生の講演を聞いて

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(画像引用:京都フリー写真素材集

ABAI奥田健次先生の講演がありました。

内容としては吐き癖がついてしまった4歳女児に対してエラーレスラーニングを使用して治療したということでした。その子はあるイベントを境に食べたものをティッシュに吐くという癖がついてしまい、体重に減少が見られました。

奥田先生が実施した支援方法を簡単にまとめると以下の通りです。

  1. 以前は食べていた食べ物を好きな順番にリストを作る
    今は食べられないけれどたべられそうなものを母親にリスト化してもらう。
  2. リストに従い、食べられない物を順番に食べる
    食べられそうなものから一口ずつ食べられるように練習していきます(スモールステップを使用したエクスポージャー)。
  3. 飲み込んだらベッドではねることを許可する
    食べ終えたら好子としてベッドではねることを促す。
  4. 家でも親が同じ方法を実施する
    家でも食べたらお父さんが一緒に遊んで好子による強化を狙っていく。

コツとしては、

  1. 吐かないようにさせる
    吐かないようにさせるため、ティッシュを近くから取り除くなどの環境調整を行う。それでも家庭での練習では失敗してしまったとのこと。
  2. 難しい食材は使用しない
    使用したのはもともと好子であったものだけで、無理に食べられるものを増やそうとしない。
  3. 食べられる食材を好子として利用する
    訓練によって再び食べられるようになった食材は好子として使用して好子による強化を狙っていく。

ということが挙げられていました。最終的に以前のように問題なく食べられるようになったとのことです。

会場からの意見でエラーレスラーニングとは失敗をさせないことであるから口の中の食べ物を必ず飲ませるということはできないためエラーレスラーニングは不可能ではないかという意見と、吐いてしまった時の対処方法が不透明ということが挙げられていました。

もし私が支援するのであれば、以下の点を変更するかなと思います。

  1. 現在食べられている物を食べる練習をする
    今食べられない物を指示に従って食べるということは①指示に従う②今食べられない物を食べると2つの課題が発生してしまいます。よって、現在食べられている食品を親に指示されたら食べるということを練習します。これにより、大人の指示に従って食材を食べるという課題を習得させます。それができたら段々と食べられない物を食べる訓練に切り替えていきます。
  2. 社会的好子以外の好子は使用しない
    遊ぶ、お菓子を与えるといったことは好子による強化を強力にするため、一見使用することに全く問題ないと思われます。ですが、①好子に飽きた場合、今までのようなペースでの改善が難しくなる②好子が使用される場面以外で般化するかが不明瞭という欠点があるので可能な限り使用しないほうがよいです。食べるものをよりスモールステップにする代わり、ほめるといった好子のみでの行動形成を狙っていきます。

おそらく、奥田先生はアセスメントでそこまで細かく支援する必要がないと思われたのでしょう。行動が解決されたので正しい支援方法が実施されたと思います。

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自発的挨拶を教える④(毎日実施する場面を作る)

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(画像引用:GATAG

自発的挨拶は毎日実施する場面を作らなければ習慣化しません。毎日一回は実践する場面を設けることで望ましいです。

また、挨拶を自分からできたら子供のレベルに合わせてほめてあげることが必要です。例えば、年少児では高い高いをしてあげる、年齢が高い場合はハイタッチをするなどです。こうすることで挨拶することが習慣化され、社会的好子により自然強化されます。

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好子の種類まとめ

好子の種類まとめは以下の通りです。

好子の種類まとめ

  1. 無条件性好子
    食餌性好子
    感覚性好子
  2. 条件性好子
    具体物好子
    活動性好子
    般性条件性好子
    社会的好子
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条件性好子まとめ

条件性好子は以下の通りです。条件性好子の種類

 

  1. 具体物好子
  2. 活動性好子
  3. 般性条件性好子
  4. 社会的好子
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条件性好子の種類④(社会的好子)

条件性好子の種類4つ目は社会的好子しゃかいてきこうし)/社会的強化子しゃかいてききょうかし)(social reinforcer)です。

社会的好子は以下のような種類があります。

社会的好子の例

社会的好子の一部は無条件性好子ともされています(生まれつき子供が喜ぶこと)。例えば、笑いかけると笑う赤ちゃんの反応などがそれに該当します。

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