月別アーカイブ: 2018年11月

小学校就学は療育のゴールか?

(出典:PhotoAC

今の時期、お子様の就学に際して普通級か支援級か支援学校かで迷われているご家庭も多いと思います。はっきり言いますが、発達に遅れがある子供にとって小学校への就学はゴールではありません。

日本の多くのABAセラピー提供団体では、就学を目途にサービスを終了しています。同様に病院での言語訓練や作業療法も就学後は受けられないことが多いです。ですが、これは単なる制度上の問題(サービスに対する受給者証が使えなくなるから等)です。

無理して普通級や支援級に入った子供の場合、それぞれのレベルに基づく小学校での授業についていく練習が始まります。例えば、授業中座り続ける、板書をノートに写す、先生に質問するといったことです。

支援学校を選んだ場合も、学校では学ぶことが難しいことの練習が必要です。例えば、適切な言葉で相手に伝えることの練習、外出する練習、洗濯する等の家事を課題があります。

何度も書いていますが、療育の最終ゴールは、

  1. レベルに合わせた自立した生活(可能な者は一人ぐらし、難しい場合はヘルパーを使用しながら、難しいものは身の回りのことが一人でできるように)
  2. レベルにあわせた就職(可能な限り、障害者雇用枠や一般企業)

です。よって、

  1. 頑張って普通級に入った子供→普通級についていく練習、対人関係に焦点を当てた練習(いじめられない、いじめないようにする等)
  2. 支援級に入った子供→先生に注意されなくても座り続ける練習、普通学級に入った時に一斉授業で静かにする練習
  3. 支援学校に入った子供→言語訓練、身の回りの生活動作訓練、就職に焦点を当てた訓練

のように、それぞれのクラスに入ってからも課題を実施していくべきです。支援学校に入学した場合は、学校側で求められるスキルというのは多くのはありませんが、自立に向けた訓練を実施することを考えていきましょう。

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『ADHDを治療するビデオゲームが登場。自閉症、うつ病の治療にも有効か』(記事)

(出典:PhotoAC

IDEAS FOR GOODの記事です。

アメリカの会社Akili Interactive Labsは、ビデオゲームを使った治療法の開発を進めている。これは子どもを対象にした治療法で、認知障害やそれに伴う症状を改善することを目的としている。前頭前皮質を活性化させるため、感覚刺激を与えたり運動反応を測定したりするのが特徴だ。すでに申請における主要な試験を終え、後はFDA(米食品医薬品局)に認可されれば、従来の薬と同じように患者に処方することが可能になる。

会社のホームページを見ましたが、実際のゲーム映像は確認できませんでした。写真で見る限り、iPadで行うアクションゲームのようです。

同社のサイトにビデオゲームの具体的な内容は書かれていないが、ジャンルはアクションゲームで、患者がゲームに没頭することが治療になるそうだ。300人以上の子どもを対象に行った実験によると、このゲームで遊んだ子は他のゲームで遊んだ子と比べて、注意力を測るテストで断然良い結果を出したという。このゲームは患者のレベルに合わせた難易度になるよう自動的に調整され、いわば子ども達がパーソナライズされた治療を受けることができる。

どのようなテストで注意力を測ったのかは不明ですが、私は効果に懐疑的です。なぜなら、全ての注意能力を向上させるということは医学的処置以外ではできるとは思えないからです。単純にこのゲームがうまくなるというだけの可能性もあります。般化が果たしてうまくいくかどうかは実験結果を吟味しないと判断できないと思います。

 

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自閉症とMMRワクチンの関係を示唆した映画、公開中止

(出典:かわいいフリー素材集いらすとや

以前にブログで取り上げた映画ですが、配給会社からの発表です。

映画『MMRワクチン告発』(原題:Vaxxed)日本配給会社のユナイテッドピープル株式会社より、本作の劇場公開中止の発表をさせていただきます。本作の公開を楽しみにされていた皆様、プレス関係者の皆様並びに劇場関係者の皆様には公開2週間を切っての急な公開中止となりご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。チケットをすでにご購入の皆様におかれましては、劇場窓口でご購入のチケットは劇場にて、メイジャー様でオンライン購入された方はメイジャー様にて、それ以外の皆様におかれましては、弊社より返金手続きを行います。こちらより、ご連絡くださいますようよろしくお願い申し上げます。弊社では配給会社メッセージとして「MMRワクチンと自閉症の因果関係の有無について科学的な証明がなされていないことを承知しておりますし、ワクチン接種に反対ではありません。ワクチン接種の重要性を認識しつつ、上記の理由に加え、本作の以下の点に合理性があると判断し、日本公開を決定しました。

・MMR(新三種混合)ワクチンの安全性について追加調査や研究が必要である
・安全性が確認されるまで、単独接種を推奨する」
と発信しました。しかし、以下に説明する理由の通り、公開中止の決断を致しました。

詳細は引用元を参照していただければよいですが、かいつまんで言うと監督が配給会社に伝えていたことと現実の乖離があったとのことです。

何はともあれ、よかったです。

 

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