ABA用語」カテゴリーアーカイブ

音声指示と動作模倣の比較

(出典:かわいいフリー素材集いらすとや

音声指示動作模倣はよく混同されやすいです。よくある間違いは、音声指示時にも動作を見せてしまうことで、音声指示に動作模倣が足されてしまうことです。例えば、「頭触って」と音声指示を出してから頭を触ってしまうと音声指示にも動作模倣にもならなくなってしまいます。

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音声指示とは

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(出典:ピクリア

音声指示おんせいしじ)とは音声による指示のみで行動させる課題です。DTTの指導教本では「理解言語」と説明されています。

 

「私の鼻を触って」という指示を子供に出しています。

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口形模倣とは

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(出典:GATAG

口形模倣こうけいもほう)とは大人の口形を模倣することです。動作模倣の一種です。

口形模倣の後に、音声模倣を実施すると発音がきれいにすることができます。口形模倣には2つの役割があります。

  1. 音声模倣前に実施する
  2. 音声模倣後に実施する(口形の維持)
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音声模倣とは

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(出典:GATAG

音声模倣おんせいもほう)(vocal imitation)は指導者が言葉を模倣させることで言葉や発音を教える方法です。

初期段階はこのような単音ですが、技術が向上すると単語や文章を模倣できるようになります。

 

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分化強化についての考察

lgf01a201404011500(画像引用:GATAG

分化強化について最近感じたことを書きます。

分化強化は好子による強化が前提のように書かれていることが多いですが、嫌子による強化のほうが効果が高いのではないかと思います。

イメージとしてはこんな感じです。

嫌子(課題による分化強化の例)

このように、好子が安定しないと好子による分化強化は難しいですが、嫌子としては課題が機能しやすいので嫌子による分化強化は好子に左右されずに安定してできることができます。夏休みの宿題も早く終わらしたら宿題が減るといったことがあれば子供の勉強に対するモチベーションもあがると思うのですが。

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トランスクリプションとは

トランスクリプションtranscriptionとは、Skinnerが定義した言語行動の一つで書き取りのスキルのことです。口述筆記こうじゅつひっきtaking dictationともされます。

以下が例です。トランスクリプションの例

トランスクリプションは

  1. 言われた言葉を聞き取る
  2. それを正確に文字にする

という2つの課題が含まれています。

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テクスチュアルとは

テクスチュアルtextual)はSkinnerが定義した言語行動の一つで文字を音読することです。

以下が例です。

テクスチュアルの例

ここでは書かれている内容を理解しているかは問いません。あくまで識字し声に出して読むことを指します。

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イントラバーバルとは

イントラバーバルintraverbal)はSkinnerが定義した言語行動の一つで質問に答えたりすることです。

以下が例です。

イントラバーバルの例

以上のように言葉のやりとりはほとんどがイントラバーバルと言えます。相手が発した言葉と異なる応答が出現します。イントラバーバルは般性条件性好子で強化されていると定義されています。

また、イントラバーバルができると、以下のことができるとされています。

イントラバーバルができることによって可能になること

  1. 質問に答えることができる
    年齢や名前と言った質問に対して答えることができるようになります。
  2. 目の前に存在しない事物や出来事について話せる
    仮定の質問や目の前にないことの質問に対して答えることができるようになります。

 

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問題となるクレーン現象、問題ないクレーン現象の比較

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(画像引用:GATAG

セラピーを受けられている保護者の方が動画をあげてくださりました。

以前も説明しましたが、クレーン現象は問題となる場合と問題ない場合があります。動画で確認してください。

最初のうちは相手とアイコンタクトをせずにクレーン現象で要求していますが、次の動画ではアイコンタクトで相手に要求しつつ、手を引っ張っていっているのがわかります。このように、相手のことを意識しながら行うクレーン現象は定型発達児でも行うことが多いです。まだここで発語はなかったとしても言語によるコミュニケーションを教えていくことができます。

このようにクレーン現象が出ていてもアイコンタクトができていれば今後有効なコミュニケーションを音声模倣等で教えていくことが可能となるのでクレーン行動が出てもさほど気にする必要はありません。

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エコーイックとは

エコーイックechoic)はSkinnerが定義した言語行動の一つで話し手が別の話し手の言語行動を繰り返すことです。

以下が例です。

エコーイックの例

詳細はまた後ほど説明していきます。

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時間遅延法の種類②(漸進的時間遅延法)

時間遅延法の種類一つ目は、漸進的時間遅延法ぜんしんてきじかんちえんほう)(progressive time delay)です。

一定時間遅延法と同様に、最初のうちはすぐにプロンプトを出して適切な行動を出現させます。ですが、一定時間遅延法とは違い、プロンプトを出すまでの時間を段々と伸ばしていきます。

漸進的時間遅延法

これにより、対象者が一人で適切な行動を自発できる可能性が高くなります。

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時間遅延法の種類①(一定時間遅延法)

時間遅延法の種類一つ目は、一定時間遅延法いっていじかんちえんほう)(constant time delay)です。

一定時間遅延法では最初のうちは指示と同時にプロンプトを使用して適切な行動を出していきます。その後は指示を出した一定時間後(3秒が多い)にプロンプトを使用するという方法です。具体的には以下の通りです。一定時間遅延法

このように一定時間の間に適切行動が出現しなければ、指導者がプロンプトを使用して適切行動を促していきます。

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時間遅延法とは

時間遅延法じかんちえんほう)もしくは時間遅延手続きじかんちえんてつづき)、遅延プロンプト法ちえんぷろんぷとほう)(time delay procedure) はABAで用いられる一つの指導方法です。以下のように定義されます。

すでに反応型を獲得している、あるいは獲得しつつある反応が、自発的に生起しない場合に、プロンプトの提示を遅延することによって反応の自発的な生起を促す指導方法である。

(「自閉症教育基本用語辞典」P105 小林重雄 学苑社)

以下の二つの種類があります。

時間遅延法の種類

  1. 一定時間遅延法
  2. 漸進的時間遅延法

それぞれの詳細はリンクを参照してください。

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自然強化と自動強化の違い

自然強化自動強化はどう違うのでしょうか。

違いは以下の通りです。

自然強化と自動強化の違い

いずれも生活の中で自然に起きている強化随伴性なのは同じです。違いは単純に他者や他の環境が関連していることがあるのが自然強化で、すべて個人の範囲で起こるのが自動強化です。

自然強化と自動強化の関係性

つまり、自然強化の一つの種類として自動強化があります。例えば、自己刺激行動

  • 壁をタップし続ける、物を噛む→環境の関連性があるため自然強化
  • 手を顔の前で振る、ジャンプし続ける→他者、環境の関連性がなく個人の行動のみなので自動強化

のように分類できます。

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自動強化とは

自動強化じどうきょうか)(automatic reinforcement)とは以下のように定義されています。

行動のなかには、ほかの人々の仲介から独立して、それ自身が強化を生み出すものがある。(中略)自動強化は、社会的媒介から独立して起こる。(『応用行動分析学』明石書店)

つまり、他者が関係せず、行動者自身が好子による強化を受ける行動と言えます。以下が例です。自動強化されている行動の例

多くは自己刺激行動ですが、体の痒い所を掻くといった行動も含まれます。

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