ハフィーのセラピー方法」カテゴリーアーカイブ

学習の手抜き①癇癪行為に対する対応(自閉症療育)


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 学習の手抜き一段階目の泣いて課題を拒否する子供への対応はどうすればよいでしょうか。

 よくある対処方法は泣いていても課題を継続し、できたら課題を終了することです。この場合、話せるようなレベルの子供であれば「泣いていても課題をやらなければならない」ということが理解できる可能性が高いです。そうすれば、泣かずに課題をすることができるようになります。

 しかし、知的障害が重いような子供に対して上記のような対応をすると、「大声で泣いたから課題が終わった」と勘違いする可能性があります。例えば、毎日シャンプーをしているにも関わらず、毎回泣いているような子供は「大声で泣いたらシャンプーが終わる」というように勘違いしています。よって、最初は上記のような対応でも構いませんが、課題の度に毎回泣くということが継続するようでしたら対応を変えます。

課題の度に癇癪を起こす子供に関しては、行動に対する過剰修正法を使用して直していきます。課題中に泣いても課題を継続しますが課題が終わったとしても、課題中に泣かなくなるまで解かせ続けます。課題を泣かずに解けるようになった時点で終了します。こうすることで、子供は泣いても課題が終わらず、むしろ課題がどんどんと増えていくので泣いて課題を拒否することがなくなります。

もちろん、課題が適切で子供にとって難し過ぎることを求められていない場合のみに限られますが。

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学習の手抜き3つのステップ

https://www.pakutaso.com/20160414116post-7720.html

 私は、教える仕事の中で自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の課題に対する手抜き、いわゆるサボりの3つのステップがあることに気づきました。

  1. 泣いて課題を拒否する 課題拒否の最初のステップです。泣いてわめいて暴れて課題を拒否しようとします。
  2. 自己刺激行動をする 泣いたりすることはなくなるものの、課題中に自己刺激行動をしてサボるという行動が見られます。例えば、課題中にキョロキョロと周囲を見まわしたり手を振ったり笑ったりします。
  3. てきとうに答える サボりの最終段階です。一見、真面目に取り組んでいるように見えますが、何回も同じ間違いを繰り返したりして(例えば正解を教えているにも関わらず、九九で何回も同じ問題を間違える等)学習内容に向上が見られないことが多いです。

 これらのステップは成長の一つであるとも言えます。最初は泣く行動が出現し、それを諦めたら自己刺激行動が出現し、それを消したらサボるという行動が出現する訳です。それぞれの段階に対する対応はまた後程説明いたします。

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話を聞いているふりをする技術

https://www.photo-ac.com/main/detail/200354?title=%E9%80%80%E5%B1%88%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%AA%E5%B0%91%E5%A5%B32

 学校で必要とされるスキルとして「話を聞いているフリをする」ということがあります。実際に話を聞いていなかったとしても相手の顔を見ることです。

 これができると、「授業中にボーっとしている」「授業に集中していない」と言われなくなります。

 これの練習方法は簡単です。一定時間、放送大学の授業をテレビで見続けることを練習していきます。話を聞いていなくても話をしている人の方を見る(テレビの方向を見る)ことと、あくびや声を出さないことが求められます。これができると全校集会等でも校長先生の話を聞くことができるようになります。

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トイレでのうんちトレーニングの方法(自閉症療育)


https://www.photo-ac.com/main/detail/1589284?title=%E3%81%8A%E5%B0%BB%E3%82%92%E3%81%8A%E3%81%95%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7

 前に書いたトレーニングの準備ができましたら、うんちのトイレトレーニングを始めます。うんちのトイレトレーニングはとっても簡単です。

 それは、うんちを出しそうな仕草をしている時に便座にまたがらせるだけです。「そんなこと言っても便座に座らそうとすると暴れるんだけど」というツッコミが入りそうですが、それは、①便座に座らせて②うんちが出るまで待とうとするからです。

 これは二つの課題をいっぺんにこなそうとして失敗する典型例です。ですから、やるべきことはただ一つです。

①便が出そうな仕草の時にトイレに連れていき、タイマーを見せて既定の時間まで座らせ続ける
②便座に座る時間をちょっとずつ長くしていく

 これで最終的にはうんちが出るまで座らせ続けることができます。最初のうちは暴れて便座から立ち上がろうとするので、太ももの付け根を軽く抑えることで離席を防げます。毎回タイマーが鳴ってから立たせるようにしていたらそのうち暴れることはなくなります。

 タイマーは10秒からスタートして最終的には30分くらいまで延ばします。規定時間座っていても出ない場合は、気にしないで降ろしてあげましょう。うんちの前の仕草がわからないような子供やない子供はうんちの記録を取ってうんちが出る時間であろう時間にに便座に座らせることでも立派なうんちのトレーニングになります。

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うんちをトイレでするための準備


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 トイレでうんちをするために事前準備が2つあります。過去にも似たようなことを説明しています。

  1. 足を載せる台を用意する 足が踏ん張れるように足をのせる台を用意します。雑誌を重ねてガムテープで留める、足踏み台や風呂の椅子でよいです。
  2. うんち排泄前の動作を観察する おむつでうんちをする子供は特定の動作を取ることが多いです。多いのが、①寝転ぶ②机などを持って爪先立ち③カーテンに包まる等隠れるといったことです。うんちの前の動作がわかるようにしましょう。

 ここまで準備ができたらうんちのトイレトレーニングが実施できます。方法はまた後程説明します。

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おむつの発達により失われたもの(自閉症療育)

 トイレトレーニングを実施している時によく感じることですが、最近のおむつの吸水力は素晴らしいですね。

  • 尿をたくさん吸ってすぐにサラサラになり、蒸れづらい紙おむつ
  • 尿をある程度吸ってくれるトレーニングパンツ

 これらの便利なものは昔は存在しなかったものです。結果としておむつでおしっこを漏らしても乳児や幼児が不快になることは少なくなったと思われます。

 私の経験でも、自分の子供が小さい時は泣いている時はおむつをチェックして上の画像のようにおしっこの線が出ていたら交換していました。ですが、泣いておらず、機嫌がいい時でもおむつがおしっこを吸収してパンパンになっていることがありました。つまり、おむつが濡れていることが嫌子になっている可能性が限りなく低いです。

このことがおむつ外れを遅くしていると感じています。昔の布おむつのようにびちょびちょに濡れるのであれば子供にとって嫌子として機能し、トイレトレーニングが実施しやすくなるのではないでしょうか。

 また、以前あるアフリカの国では3カ月からおまるに座らせる練習をするというテレビを見ました。これはおむつの消費を極力抑えたいということがあるのかもしれません。おむつのお金を節約したいと言うことも立派なモチベーションになるということですね。

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おしっこよりうんちが先にトイレでできる子もいる(自閉症療育)


https://www.photo-ac.com/main/detail/293376?title=%E7%A9%BA%E3%81%A8%E9%9B%B298

 前回説明した通り、おしっことうんちのトイレトレーニングは全くの別物です。うんちの難易度がとても高いのですが、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の中には先にうんちが自立する子供もいます。なぜだと思いますか?

 それは、嫌子の差です。おしっこはおむつに漏らしても最近のおむつは吸水性が高く、不快感を感じづらい設計になっています。一方、ウンチをおむつに漏らすと便がおしりにべったりとつくことになります。それが嫌子として機能するため、先にうんちが自立する子供がいるのです。

 逆に言うと、おしっこは嫌子としての機能が少ないため、漏らし続けている可能性があります。こういった場合、思い切っておむつの使用をやめて普通のパンツをはかせると漏らしたときに不快感を覚え、おしっこもトイレでできるようになることが多いです。

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おしっことうんちのトイレトレーニングは全くの別物(自閉症療育)

 トイレトレーニングでは、もちろんおしっこもうんちも自発排泄するように訓練をしなければなりません。ですが、おしっことうんちのトレーニングを一緒にやることはまずありません。まずおしっこができるようになってからうんちをすることを教えていきます。それは、おしっことうんちの排泄がほぼ別物だからです。

 大きな違いは回数です。うんちですと、日に何回も練習することが難しくなります。また、筋力の問題等、体の発達の問題も関連してきます。特に身体の発達の遅れが著しい子供だと、自力でうんちを出すことができず、便を掻き出す作業(摘便)が必要な場合があります。

 ですから、おしっこが完璧に自発排泄できていたとしてもうんちの排泄が難しくてもそう珍しくはありません。うんちの排泄指導法はまた後程書きます。

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偏食トレーニングを実施する前に


https://www.photo-ac.com/main/detail/678942?title=%E6%96%99%E7%90%86

 自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の偏食を直していくことは度々伝えている通り、とても重要です。偏食トレーニングを開始しようとするとき、まず何をすればよいでしょうか。

 それは、子供に出す食事に、食べムラがある食事や食べない苦手な食事を出さないようにすることです。つまり、食事を子供が必ず食べる食品に限定します。一見、偏食を酷くするような気がしますが合理的な理由があります。

 食べたり食べなかったりする食事や苦手な食事を出すと、高確率で子供はその食事を残します。時折、少し食べられることはありますが完食することはまれでしょう。このような状態だと、子供に対して「食事を完食しなくてよい」ということと「嫌いなものは食べなくてよい」ということが強化される可能性が高くなります。

 これから苦手な食べ物を減らしていこうとするにも関わらず、このようなことをしてしまうと偏食がなおりづらくなります。よって、絶対食べられる(食べさせられる)食事以外は出さないほうがよいでしょう。

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積極的な登校支援反対への反論③(不登校は不幸ではない)


https://www.photo-ac.com/main/detail/421342?title=%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4

 不登校を改善しようとすると、「不登校が悪いことだと思っているのか」「不登校は不幸ではない」という指摘があります。これは以下のように反論できます。

  • 不登校は悪いことではないが、適切な能力育成のためには日本ではフリースクール等の資源が少ないため登校したほうがよい
  • 不登校は不幸ではないが、本人が登校を望んでいるにも関わらず登校できていない状態は望ましくない

 不登校状態になっても、自分がしたいことをして将来自立するような道を着々と進んでいるような場合は、何ら心配はありません。例えば、亀田三兄弟の三男の亀田和毅選手は中学校にほとんど通っていなかったことを公言していますが、プロボクサーとして立派に活動しています。ですが、学校に行かず、自堕落な生活の状態が続くのであれば問題となるでしょう。

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積極的な登校支援反対への反論②(二次障害が出る)


https://www.photo-ac.com/main/detail/2294774?title=%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%92%E3%81%A8%E3%82%8B

 不登校に関しての積極的な登校支援に対するよくある批判二つ目は「二次障害が起きる可能性がある」ということです。

  • 今不登校を直しても、鬱病や家庭内暴力といった深刻な行動が出る
  • 無理に不登校を直すと思春期以降に問題が出る

 これらは実際に私が不登校支援を実施したケースで、他の心理士から保護者に対してサービスを辞めるように説得するために言及されていました。

 二次障害は定義自体が曖昧で、根拠のないものです。また、二次障害が出たとしてもまたそれに対して有効な支援をしたらよいだけなので二次障害を恐れて支援を行わないことはもったいないことです。

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積極的な登校支援反対への反論①(自分から行くようになるまで待つ)


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 不登校に関しての積極的な登校支援をすると、多くの専門家が反対します。それは残念ながら同職の心理士が多いです。多くある積極的な登校支援への批判の一つ目は「時期が来たら自分から行くようになる」ということです。

 これは誤りです。なぜなら、

  • 具体的な登校時期がわからない
  • これは経過観察という名を借りた放置に近い
  • 自分から登校するようになった成功例だけが大きく語られ、失敗例については述べられない

ということだからです。不登校支援で有名なこちらの先生でも、早期対応の重要性を述べられています。私は不登校が自然に良くなるケース(短期間で終了する)か良くならないケース(長期化する)なのかを区別することは困難なので、どのような不登校でも早期に支援することが重要と考えています。

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偏食による弊害④(癇癪行為が強まる)

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 偏食による弊害4つ目は、偏食によるこだわりによって癇癪行為が強まる可能性が高いことです。例えば、普段食べない物を食べようとすると泣いたり、怒って食事を投げたりします。
 
 私が偏食指導する子供はコンプライアンスが低い場合が多いです。
これは偏食だからコンプライアンスが低いではなく、言うことをきかない(コンプライアンスが低い)から偏食も起こると考えたほうが自然です。

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偏食による弊害③(食餌性好子がなくなる)

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 偏食による弊害3つ目は食餌性好子がなくなることです。偏食がある=日頃好きな物しか食べていないということなので、食餌性好子=日頃の食事となってしまいます。こうなると好子の飽和化が起こるので、食餌性好子が存在しなくなります。

 偏食を改善すると、日常で食べるもののバリエーションが広がるので、食餌性好子としての機能が復活することがありますが、私の経験では稀です。セラピーの初期に食餌性好子が使えないと、ベースとなる自発発語やアイコンタクトとといったスキルを教えることに困難が生じることがあります。

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偏食による弊害②(健康上の問題)


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 偏食による弊害の2つ目は健康上の問題です。こちらの調査によると、自閉症スペクトラム障害の偏食で食べられないことが多い食品(20%以上の者が工夫しても食べられない)は以下の通りです。

  • グリーンピース、なす、キャベツ、青菜、根菜、ピーマン、ブロッコリー、トマト、きゅうり、ねぎ、生野菜、
  • 貝類、いか・たこ、えび・かに、

 魚介類と野菜が食べられないことが多いことがわかります。一方好きな食べ物(50%以上の者が好き)は以下の通りです。

  • ハム、ウィンナー、ミンチ肉といった加工肉
  • ジュース、お茶
  • スパゲッティ、麺類(うどん・ラーメン)、パン、混ぜご飯、ご飯

 見事に甘い物、たんぱく質、炭水化物ですね。調査項目には含まれていませんが、お菓子の調査をしたらほとんどの子供が大好きなのではないでしょうか。このように、偏食は少しずつ食べられない物がある訳ではなく、材料の種類によって全くダメということがあるので栄養バランスが崩れやすいです。

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