DTT」カテゴリーアーカイブ

受容言語は表出言語を教えれば必要ない

(出典:PAKUTASO

 ABAのプログラムでは受容言語を多く教えます。例えば、このようなものです。

 上記の例では、指示された数字のカードを選ぶ課題を実施しています。このように、「ブドウはどれ」「赤色はどれ」といった質問は多くのプログラムであります。

 ですが、これらはあえてやる必要はないと思います。なぜなら「これ何(何色)」と答えられるのであればわざわざ教える必要がないからです。

 数字のカードも「これ読んで」でできるようであれば、わざわざ選ぶ課題を実施しなくてもよいです。同様に、平仮名なども指示されたカードを選ぶのではなく、発音させるほうが課題の省略になります。

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自閉症に対する自発要求言語訓練の動画

(出典:PhotoAC

YouTubeに自閉症スペクトラム障害児に対して自発マンドを教えている動画がありました。

VBを使用する人は最初はハンドサインで教えることが多いようです。が、自発的行動ではなく手を持って教える身体プロンプトを使用して教えることは効果的ではないと思います。

私が教える場合はこうします。この青年の支援の場合、手にいられなかったら大声を出すということを消すことが最初の支援としては適切ではないでしょうか。それができたら自発的アイコンタクトを教え、その後に自発発語が出るように教えていきます。ハンドサインは発語がでるようになれば最終的に使用しなくなることと、理解できる人が限られることから積極的に使用する必要はさほどないように感じます。

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ABA・DTTの自閉症療育で必要である基準

(出典:PhotoAC

ABAのDTTを使用した自閉症スペクトラム障害児に対する療育での課題の有用性の有無は、ずばり日常生活で使うかどうかです。つまり、自然強化されるような課題でなければ有用性が高くなく、教える優先順位は下がります。課題の優先順位はこちらに記載してあります。

それを踏まえて一つひとつチェックしていきます。

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ABA・DTTの自閉症療育で必要な課題は何か

(出典:PhotoAC

ABAの一種であるDTT自閉症スペクトラム障害の療育で効果的な指導をする上で必須の方法です。ですが、ベースができたのが1970年代と古いことから課題のすべてが適切とはいえません。これからDTTの何が不適切な課題で、何が適切な課題かを解説していきます。

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動作模倣と音声指示はどちらが先?

(出典:GATAG

動作模倣音声指示はどっちを先に教えるべきでしょうか。正解は動作模倣からです。動作模倣でできるようになった行動を音声指示によって行動できるように教えていきます。

この順番の理由は単純です。動作模倣できない行動は音声指示でも答えを教えることができないからです。

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EIBIの困難まとめ

(出典:かわいいフリー素材集いらすとや

EIBIを日本で実施する場合の困難はこちらです。

  1. 指導者が少ない
  2. 費用
  3. 専門家が療育する方法

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自発マンド、DTT、PRTの欠点①(好子を使用する)

自発マンドDTTPRTはすべて好子を使用します。

好子を利用することのメリットは以下の通りです。

自発マンド、DTT、PRTで好子を使うメリット

 

このように好子を使用することで学習機会を増やし、行動を素早く身に付けることがあります。ですが、好子を使用することでのデメリットがあります。こちらにまとめてあります。

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新しいトレーニング方法が生まれたきっかけ(自発マンド、DTT、PRTの欠点)

l_081

新しいトレーニング方法は従来の私の方法である自発マンドDTTPRTによる療育の欠点を補うために生み出したものです。

ABAの方法における欠点をこれから説明していきます。ここで説明する自発マンド、DTT,PRTは原則には則っていますがあくまで私のオリジナルです。あらかじめご了承ください。

まとめ記事はこちらです。

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DTTにおける「試行」の問題点とは

DTT試行の連続によって成り立っていると説明しました。

問題と考えるのは、教示の前に子供の注目を得ることが明確に行われていないことです。注目を得ない事でのデメリットは以下の通りです。

  1. 子供が指導者に注目する前に教示が出されるので聞き逃すことがある
    子供が何を求められているかわからないことがあります。
  2. 子供は集中する前に反応(解答)を求められるため、思考錯誤することなくいい加減な反応をしてしまう。
    何回やっても正答率が100%にならない課題はこのためであることが多いです。

よって、私が提案するのはまずは子供の注目を得てから教示→反応→結果の順番です。
試行の改善案

注目を得るために、大人が子供の名前を呼んでアイコンタクトができてから教示を出すようにします。こうすることで、達成率の上昇、学習効率の上昇が望めます。

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DTTにおける試行とは

DTTは不連続試行法と訳されます。試行(しこう)(trial)とは3つの行動から成り立っています。

 

試行

まず始めに、指導者が教示(指示)をし、それに子供が反応(行動)し、その後に結果(強化や消去)を与えます。DTTではこれを繰り返す行うことで行動を定着させていていきます。この一連の流れですが、問題があると私は感じます。それはまた後ほど説明します。

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EIBIの困難③(専門家が療育する方法)

日本におけるEIBIの困難3つ目の理由はEIBIが複数の専門家により療育する方法であるということです。 DTTはほめることを多用するため、多くのセラピストが参加しなければほめることやなでたりという身体接触等があっという間に飽和化してしまいます。

こうするとアメリカで実施されているEIBIのように効果をあげることが難しいです。それは人物般化も関係していると思われます。

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EIBIの困難②(費用)

(出典:GATAG

日本におけるEIBIの実施が困難な理由2つ目は費用の問題です。セラピストを確保できたとしてもセラピー料金はとても高額です。

セラピストに全ての時間を任せるとして最低基準である週20時間を実施したとします。

セラピストの1時間当たりのセラピー料金は5,000円~10,000円です。時給が6,000円として考えます。
全ての時間をセラピストに任せると月480,000円、半分を任せるとしても240,000円です。これに交通費や出張費が追加で必要になってきます。例えば、交通費が往復1,500円、個別教育計画書の作成が2月に1回の作成で8,000円とします。月22回通うものとします。
年間で考えると週20時間で6,204,000円かかってしまいます。実際にEIBIをされた体験本である「リカと3つのルール」でも財政的に非常に大きな負担がかかったことが説明されています。

このように高額なサービスになってしまうことが日本でのEIBIの実施を困難にしています。

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EIBIの困難①(指導者が少ない)

(出典:かわいいフリー素材集いらすとや

日本におけるEIBIの実施が困難である第一の理由は指導者(セラピスト)が少ないということです。

DTTができるセラピストは多いと説明しましたが、あくまで他のABAの手法と比べてのことです。他の方法を用いるセラピストと比べるとDTTができるセラピストは非常に少ないです。

つみきの会やADDSでは保護者をセラピストとして訓練し、家族中心の療育システムの構築を目指していますが、これらもセラピスト不足が起因していると考えられます。

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EIBIについて

(出典:子どもや赤ちゃんのイラストわんパグ

EIBIEarly Intensive Behavioral Intervention(乳幼児期早期行動集中介入)はDTTを乳幼児期に集中的に実施することで発達の遅れを改善させようとするプログラムです。

基本原則は以下の通りです。

  1. 早期(2~5歳)からの実施
  2. 週20時間~40時間の1対1の治療を一年以上継続
  3. 家庭や学校等の子供の生活の場で治療を行う
  4. 親を重要な治療者と位置づける
    つみきBOOKから抜粋)

初期のI.LovaasによるEIBIでは4の項目が含まれていませんでしたが、追跡調査によりEIBI後の子供の成長にばらつきが見られました(習得した能力を忘れてしまう子供がいた)。これを般化の問題であるとLovaasは捉え、ペアレントトレーニングもEIBIに含めるようになりました。

EIBIが効果が高いことは研究からも明らかです。最近のレビュー論文であるEarly intensive behavioral intervention(EIBI) for young children with Autism Spectrum disordersでは研究の方法が明確である6つのEIBI研究論文をとりあげ、その内5つで高い効果が持続していることを確認しています。

アメリカでは効果が高いとされている方法ですが、日本での実施はかなり難しいです。理由はこちらです。

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DTTの長所・短所まとめ

DTTの長所

  1. 教えられる課題が多い
  2. やることが明確
  3. 実施方法が簡単
  4. できるセラピストが多い

DTTの短所

  1. 日常生活での変化が実感しにくい
  2. 修得課題をすぐ忘れる
  3. 教えた課題が般化しにくい
  4. 好子を使い果たす
  5. 子供が課題に集中しない
  6. 子供の自発反応を育てにくい
  7. 遊びを教えづらい
  8. 学習時間を重視している

あくまで私が考える長所・短所です。異論、反論があればお伝えいただけるとありがたいです。

 

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