ABA(応用行動分析学)とは」カテゴリーアーカイブ

甘やかすことも問題行動悪化防止の一つ(自閉症療育)

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 問題行動が悪化することを防ぐにはどうすればよいでしょうか。

 これらが使われることが多い対応です。もう一つ行動を悪化することを防ぐ方法があります。それは子供を徹底的に甘やかす方法です。例えば、以下の通りです。

  • 少しでもぐずったらすぐに近寄って構ってあげる
  • よく泣く場面では早めに手助けをする
  • 泣かないように抱っこをしておく

 一見、これらの行動を取ると問題行動を強化してしまうように思うかもしれません。ですが、散々泣いた後や暴れた後に構ってしまうよりもマシです。コンプライアンスが低く問題行動を直接減らせない時期はこのように甘やかしてしまうことも有効な手段です。

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対応できない問題行動はひとまず環境で防ごう(自閉症療育)

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 家庭内療育でまず行うことは、問題行動を順番に消していくことです。そうでなければ、そもそも家庭内療育を実施する余裕がなかったり、何かを教えることが難しかったりします。

 問題行動は以下のような行動が挙げられます。

  • 物を破壊する
  • 勝手に物を取る
  • 危険な場所に入る/登る
  • 外出時に走る/座り込む

 こういった行動は一つずつ消していくことはできる可能性が高いですが、いっぺんには消せません。ですから、その間放置していれば被害が拡大することとなります。

 そういった場合、現在消すことが難しい行動は環境によって防いでしまうことが良いです。例えば、台所に入ることを現時点で消せていないのであればベビーゲートをつけて問題行動がそもそも起こらないようにしてしまいます(抹殺法)。

 このような防ぎ方は、一時的な方法ではあるので長期間に渡って問題行動を防ぐことは難しいです。よって、環境によって問題行動を防ぎつつ可能な限り早く問題行動を無くしていくことが求められます。

 

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大人に話しかけてよい時とダメな時はどう教える(自閉症療育)

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 「お母さん、これやって」「今仕事しているからダメ」

 こういった会話は子供がいる多くの家庭で起こると思います。親が忙しい状況を子供が理解できずに話しかけてしまうのです。このような場合、多くの親は

 「今話しかけていい時?」と子供に聞くという対応を取りますがあまり効果はありません。なぜなら親がこう聞く時は親に話しかけてはいけない時だと子供が理解しているからです。

 ですから、正しい対応は親が子供の話を聞ける時も聞けない時も「今お母さん(お父さん)に話しかけていい時?」と子供に質問をします。その上で、「どうしてそう思った?」と理由を聞くと良いでしょう。

 理想的な答えは、「お母さん何もしていないから話しかけていいと思った」「お母さんご飯を食べ終わったから遊んでくれると思った」といったことです。

 このように、親に話しかけられる場面を考えさせることで、子供は話しかけるのによい時を理解できるようになる可能性が高いです。

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忘れてしまった課題は本当に必要なの?(自閉症療育)

https://illustmansion.com/school/study/hard-woman

 家庭内療育を実施していてモチベーションが下がることは、せっかく子供に教えて一度獲得させた行動が忘れられてしまうことです。

 これはなぜ起こるのでしょうか。次の二つが考えられます。

  1. 日常で使うべきスキルであったにも関わらず、使用させていなかったの忘れてしまった。
  2. そもそも日常の使用頻度が高いスキルではなかった。

 1の場合は、もう一度教えて再度般化させることを目指していきます。2の場合は、課題を見直すことが重要です。忘れてしまうスキルであったら、そもそも教える必要があるのかということを考えます。

 例えば、食べ物の名前や色、形といった概念は興味がなければそもそも子供が自分から覚える可能性は低いですし、その後も日常生活でその知識を使うことは少ないです。

 つまり、教えても忘れるスキルは子供の興味がなく、また日常で使わないスキルである可能性が高いのです。ですから、日常で使用しないスキルは一度教えても忘れてしまう場合は、教えることを諦めるということも一つの手です。

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夏休みだからこそ登校訓練を(自閉症療育)

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 小学生以上の子供は夏休みに入ってから2週間ほどたちましたね。そろそろだれてくる時期なのではないでしょうか。

 長期休暇中に一番怖いことは、学校の生活リズムを忘れてしまい、休み明けに調子が悪くなってしまうことです。

 特に登校に問題がある子供は練習として1週間に1回は学校へ登校する練習をすることをお勧めしています。学校まで歩いて行って帰ってきたらよいです。これを学校がある時と同じ時間帯に練習することにより

  • 登校の練習ができる(道路を安全にわたる、走らずに歩いて登校する等)
  • 登校リズムが崩れていないか時折チェックすることができる

というメリットがあります。学校を嫌がる子ほどやっておいたほうが新学期の登校がスムーズになります。ぜひやってみてください。

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注射を受ける練習のステップ②注射器を見ることに慣れる

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  注射を受けるためのステップ②は注射を見ることに慣れるということです。注射器はリアルであればあるほどよいです。本物を用意することは難しいと思いますので、以下のような商品はどうでしょうか。

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 この商品はシャープペンシルですが、十分似ています。しかも、シャープペンの芯を伸ばせば、より注射に近づけることができます。

 注射が苦手な子供はこれを顔の前に見せるだけで、大声で泣いたり逃げたりする可能性が高いです。注射を目の前に見せても全く無反応になるまでこの過程は続ける必要があります。

 また、この段階だけを練習するとせっかくならした消毒液を再び苦手になってしまう可能性があります。よって、この段階を実施する時はまず消毒液を塗る練習をして、問題がないことを確認してから実施しましょう。

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注射を受ける練習のステップ①消毒液を塗る

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 注射を受けるためのステップ①は消毒液を塗ることに慣れることです。上記のような消毒綿を取り寄せて実際に腕に塗ることが練習です。

 子供によっては、アルコールの使用が難しいことがあるのでその場合は、下記のような商品を使用したほうが良いでしょう。

 この段階で泣いたり暴れたりしなければ次のステップに進みます。どちらの腕で実施するかはわからないので、両腕とも慣らしておいたほうがよいでしょう。

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注射を受けるための練習のステップ(自閉症療育)

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 注射を受けることに対する練習は、注射を受けることに慣れさせる練習と同義です。以下のステップで行っていきます。

 これらを一つ一つクリアしていくことで注射を受けさせることに慣れさせていきます。それぞれのステップはまた後日説明します。

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リアクティビティー効果とは

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 ABAでは行動観察を行うことが多く、直接行動を観察することがほとんどです。学校や保育園、家庭で行動観察する時に注意しなければいけないのは、リアクティビティー効果です。以下のように定義されます。

査定手続きが査定される行動に及ぼす影響を意味す る。 リアクティピティーが最も起こりやすいのは、観察が目立つとき、すなわち被観察者が観察者の存在や目的に気づくときである(Kazdin,2001)。応用場面に観察者が存 在することが、対象者の行動に影響を与えることを、多くの研究が証明している。

応用行動分析学 P.97

 つまり、観察していることが観察対象者に気付かれるとそれだけで行動が変わってしまうということです。例えば、車の運転をしていて後ろにパトカーや白バイがいたらいつもより安全運転になります。他には、「観察者効果」と呼ばれることがあります。

 リアクティビティー効果を防ぐためには

  • 観察を大っぴらにせず隠れて実施する
  • 観察回数を増やす(観察されることに慣れさせる)

といった対応があります。

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子供の注射嫌いを直す方法(自閉症療育)

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 注射を受ける時に暴れる子供は、成長とともになくなっていけば問題ないのですが、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の中には、成長するとより酷く暴れるケースがあります。よって、年長になっても暴れることが消えないのであれば、注射に慣らす練習をしていくほうが良いと思います。

 基本的に、苦手なことは何度も練習することで改善していきます。これからその具体的な手順を説明していきます。

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子供が注射で泣いているのは勘違いしているから(自閉症療育)

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 子供の注射は実は痛いからではなく、勘違いから泣いていることが多いです。これは「泣いて暴れたから注射が終わった」との勘違いです。こうすると、注射をする度に泣いて暴れることが強まります。通常の子供の場合、「泣いても注射を受けなければならないし、避けられない」ということが学習できるため暴れることは減っていきます。ところが、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の中にはそのことの理解が難しい子供がいます。こういった子供の場合、いつまでも暴れることが消えず、むしろ成長するにつれて体力がついていくため行動が悪化していきます。

 また、注射時に暴れると押さえつけられたり注射の痛みが増したりと嫌子が増すので、次回以降に余計暴れるという悪循環に陥ります。

 もう一つ、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児が注射で暴れるのは不慣れだからです。定型発達児に比べると新規のことに拒否反応を示すことが多く、結果として不慣れなことに対して過剰な反応を示すことがあります。

 注射へ慣れさせる方法はまた後程説明していきます。

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注射は痛い?(記事)

(出典:PhotoAC

――子ども時代の体験から、大人になっても病院嫌いになるなどもあるのでしょうか?

 可能性としてはあると思います。例えば、自閉症スペクトラムなどのお子さんたちは知覚が敏感で、特定の記憶が強く残りやすい傾向があるので、たった1回の体験でも、修正されることなくトラウマ体験として尾を引いたまま成長すると、大人になっても病院に行きたがらなくなる、ということはありうると思います。

出典:https://diamond.jp/articles/-/207955?page=2

 この記事では自閉症スペクトラム障害の特性として注射で暴れることを説明していますね。私の見解とは異なります。私の説明はまた明日します。

 

 

 

 

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子子供が注射で泣くのは痛いから?(自閉症療育)


https://www.photo-ac.com/main/detail/1881562?title=%E6%B3%A8%E5%B0%84%E3%81%95%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%B5%A4%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E6%B3%A8%E5%B0%842

 子供が注射で泣くことはよく見ます。あれは痛いから泣いているのでしょうか?

 注射を受けるシーンを注意深く見ていただけると

  • 赤ちゃんは注射で刺された後に泣いている→その後にすぐ泣き止む
  • 幼児は注射で刺される前から泣いている→その後しばらく泣いている

という差に気付きます。痛いのであれば赤ちゃんも幼児と同様に、というよりも強く泣くはずですが、そうなってはいません。これはなぜでしょうか。また明日解説します。

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学習の手抜き①癇癪行為に対する対応(自閉症療育)


https://4.bp.blogspot.com/-_9LN4HKAtjg/WRaTCEPQSdI/AAAAAAABENs/yMNTFsUDt0sLVh27opeDxXB29uK3yXQMACLcB/s800/dada_koneru_girl.png

 学習の手抜き一段階目の泣いて課題を拒否する子供への対応はどうすればよいでしょうか。

 よくある対処方法は泣いていても課題を継続し、できたら課題を終了することです。この場合、話せるようなレベルの子供であれば「泣いていても課題をやらなければならない」ということが理解できる可能性が高いです。そうすれば、泣かずに課題をすることができるようになります。

 しかし、知的障害が重いような子供に対して上記のような対応をすると、「大声で泣いたから課題が終わった」と勘違いする可能性があります。例えば、毎日シャンプーをしているにも関わらず、毎回泣いているような子供は「大声で泣いたらシャンプーが終わる」というように勘違いしています。よって、最初は上記のような対応でも構いませんが、課題の度に毎回泣くということが継続するようでしたら対応を変えます。

課題の度に癇癪を起こす子供に関しては、行動に対する過剰修正法を使用して直していきます。課題中に泣いても課題を継続しますが課題が終わったとしても、課題中に泣かなくなるまで解かせ続けます。課題を泣かずに解けるようになった時点で終了します。こうすることで、子供は泣いても課題が終わらず、むしろ課題がどんどんと増えていくので泣いて課題を拒否することがなくなります。

もちろん、課題が適切で子供にとって難し過ぎることを求められていない場合のみに限られますが。

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学習の手抜き3つのステップ

https://www.pakutaso.com/20160414116post-7720.html

 私は、教える仕事の中で自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の課題に対する手抜き、いわゆるサボりの3つのステップがあることに気づきました。

  1. 泣いて課題を拒否する 課題拒否の最初のステップです。泣いてわめいて暴れて課題を拒否しようとします。
  2. 自己刺激行動をする 泣いたりすることはなくなるものの、課題中に自己刺激行動をしてサボるという行動が見られます。例えば、課題中にキョロキョロと周囲を見まわしたり手を振ったり笑ったりします。
  3. てきとうに答える サボりの最終段階です。一見、真面目に取り組んでいるように見えますが、何回も同じ間違いを繰り返したりして(例えば正解を教えているにも関わらず、九九で何回も同じ問題を間違える等)学習内容に向上が見られないことが多いです。

 これらのステップは成長の一つであるとも言えます。最初は泣く行動が出現し、それを諦めたら自己刺激行動が出現し、それを消したらサボるという行動が出現する訳です。それぞれの段階に対する対応はまた後程説明いたします。

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