投稿者「Daisuke Sakamoto」のアーカイブ

支援対象となる者のズレはよく起こっている(自閉症療育)


https://www.photo-ac.com/main/detail/1679356?title=%E6%96%AD%E5%B1%A4%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8

 私は小学校や支援学校に時折入ることがあるのですが、その時によく感じるのが不適切なクラスに入っている子供が多いということです。

  • 普通学級に入れる能力があると思われるのに支援学級に所属しているケース
  • 支援学級に入れる能力があると思われるのに支援学校に所属しているケース

 もちろん、反対のケースもありますが多くは上記のケースです。上のクラスでもついていけるにも関わらず、下のクラスに入るというのはとてももったいないです。適切なクラスが選べるように、飛び級や留年といった制度が小学生でも使えるといいですね。

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積極的な登校支援反対への反論②(二次障害が出る)


https://www.photo-ac.com/main/detail/2294774?title=%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%82%92%E3%81%A8%E3%82%8B

 不登校に関しての積極的な登校支援に対するよくある批判二つ目は「二次障害が起きる可能性がある」ということです。

  • 今不登校を直しても、鬱病や家庭内暴力といった深刻な行動が出る
  • 無理に不登校を直すと思春期以降に問題が出る

 これらは実際に私が不登校支援を実施したケースで、他の心理士から保護者に対してサービスを辞めるように説得するために言及されていました。

 二次障害は定義自体が曖昧で、根拠のないものです。また、二次障害が出たとしてもまたそれに対して有効な支援をしたらよいだけなので二次障害を恐れて支援を行わないことはもったいないことです。

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楽しくないことを楽しもうとすることは大切


http://img01.gahag.net/201512/13o/gahag-0035812925.jpg


米メディアWashington Postが報じたところによりますと、Amazonは倉庫での日々の単純作業をよりやりがいを感じる仕事にするために、ゲームのような仕組みをテスト中だといいます。
報道によれば、最初に実験的に1つの倉庫でゲームプログラムが導入されたのは2017年のこと。現在、5つの倉庫で導入されており、倉庫社員同士で競いあいつつタスクをこなすという内容。


https://www.gizmodo.jp/2019/05/amazon-pickup-gaming.html

 このように、退屈な作業でも楽しめるように設定すれば作業効率も上がりますね。では、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児に対して楽しめる勉強法を教えるのは効果があるのでしょうか。

 効果的ではあると思いますが、誰もがそのような勉強を楽しめる配慮をしてくれる訳ではないので、自分で楽しめるような工夫ができなければ効果は一時的なものでしょう。仕事場であればこのような取り組みは日本でも効果的であるかもしれませんね。

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異常が正常になる日(自閉症療育)


https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a8/Challenger_Photo_Montage.jpg

 アメリカのスペースシャトル、チャレンジャー号の事故を知っていますか。発射の際の事故で、乗組員全員が亡くなった痛ましい事故です。

 その事故報告書に興味深い記載がありました。社会学の専門家である Diane Vaghanによって書かれたものです


チャレンジャー号とコロンビア号の事故原因を分析していった結果、その内面的要因に NASAの組織文 化が関与していることが判明した。「逸脱の正常化」という独自の特徴が露呈した。NASA 内部では特定の 規則が破られたわけではないが、小さな問題が積み重なり、それがいつしかノーマルな現象と認識されてし まっていた。これが NASA における独特の組織文化の一面であるといえる。


http://fs1.law.keio.ac.jp/~kubo/seminar/kenkyu/sotsuron/sotsu13/15sueki.PDF

 「逸脱の正常化」(normalization of deviance)は、正常ではない状態が続くことにより正常として認識されてしまうとということだと解釈しています。これは自閉症スペクトラム障害等の発達障害児に対する支援によく起こることです。

  • 授業中に発達障害児が着席していなくても注意されなくなる
  • 他の子供が発達障害児に攻撃されてもすぐに逃げるようになり「やめて」と訴えなくなる
  • 発達障害児が課題をしなかったとしても注意されなくなる

 このように、「この子は課題ができないなぁ」から「この子は課題をしなくてよい」に変わることががあります。これが非常に残念なことです。最初からできないと諦められてしまうことが多くなるからです。こうなると、実際に練習機会が与えられなくなり、機会がない→下手になるというループにはまってしまいます。

 支援者は子供が現時点でできないことは認めるべきですが、できることを少しずつ増やしていくように支援することが求められます。

 

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発達障害と診断されたい人もいる


https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E7%99%BA%E9%81%94%E9%9A%9C%E5%AE%B3&srt=dlrank


莉奈さんは21歳の頃、発達障害について扱った番組を見て、自分もそうなのではないかと疑い病院を受診。しかし、1軒目の病院では何度も通院をして発達障害かどうか検討をつけるWAIS-Ⅲのテストを受けたのにもかかわらず「PDD(広汎性発達障害)の傾向があるかもしれませんが、そんなに気にならない程度でしょう」という診断だった。
ちなみに広汎性発達障害は、2013年以降の『DSM-5』(米国精神医学会が発行する精神障害の診断と統計マニュアル)では自閉スペクトラム症に統合されている。気になっていたから受診したのに、あいまいな診断に納得できず2軒目の病院を受診。30分ほど医師と話しただけで「アスペルガー症候群(現・自閉スペクトラム症)ですね」と言われた。
1回目の診断と2回目の診断の結果を総合して、現在莉奈さんはASDと名乗っている。

https://toyokeizai.net/articles/-/218206?page=2

 このように、自分が納得する診断が得られるまで精神科をまわることが可能です。また、二番目の病院のように、言語による報告のみで診断するところも多いので果たして正確なのかという疑問があります。

 発達障害と診断されることのメリットとしては

  • 自分の問題が発達障害という原因によって起こされていると思うと楽になる(問題を外的原因と考える)
  • 他者に対して「発達障害だから」ということで配慮を求めることが可能となる
  • 自分が他者とは違うという優越感を持つ

といったことが考えられます。発達障害の診断名に拘泥しても生きづらさは変わりません。それよりもどうしたら自分の行動が変えやすいかと知れることが発達障害の傾向があると考える時に有用なことだと思います。

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二次障害の指摘に妥当性はあるか


https://www.photo-ac.com/main/detail/704050?title=%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81

 二次障害は定義自体が曖昧であり、確認のしようがないものです。ですので、予測として都合よく使われることが多いです。

  • 言葉を無理やり出すと、余計しゃべらなくなったり癇癪が出現したりといった二次障害が増える
  • 発達障害があるのに無理に登校させたから不登校という二次障害になった
  • 甘えで大声で泣いているから、許容しないと思春期以降に家庭内暴力の二次障害が増える
  • 指しゃぶりをやめさせたら物をなめるといった二次障害が生まれる

 これらは実際全て私が専門家と言われる人から聞いたことです。予測で話しているので、そもそも行動の改善と同じフィールドで議論することが難しいです。

 これは障害の理由を考えるのと同じであまり意味がないことです。そうではなく、どうすれば今の状態を改善できるかを考えたほうが良いです。

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「体罰で子供しつける」の代わりに(記事)


(学校での指導において体罰が有効であるという)このような主張をされると、もしかしたら納得してしまう人もいるかもしれません。でも、裏を返せば、体罰よりも効果が高くて効率がよく、かつ子どもの体や心を傷つけることなく指導する方法を知らなかったというだけの話です。
学級崩壊、生徒の教師への暴力の解決策は、教師が報復的に体罰をすることではありません。警察や保護者や教育委員会、ソーシャルワーカー、スクールカウンセラーなどをはじめとした第三者の介入が必要です。余裕のない状況は思考的視野狭窄を起こすので、こじれた問題を当事者同士だけで解決しようとすることはおすすめできません。思考的視野狭窄は、判断力を低下させ、通常ならありえない意思決定を招く要因になります。

(中略)

 さて、「絶対によくない行動」をとった場合は、どのようにするのがよいでしょうか? いろいろな方法がありますが、代表的な方法の1つに「タイムアウト」があげられます。
タイムアウトとは、子どもをその場からいったん離して、1人にさせる時間をとる方法です。あまり長時間になると、罰ではないのに「罰を受けている」というネガティブな感情を惹起させることになるので数分程度にしましょう。
 例えば、ほかの子どもに暴力を振るうというのは、「好ましくない行動」ではなく「絶対によくない行動」です。このような行動をとった場合、タイムアウトを宣告したうえで、あらかじめ決めた場所に連れて行き、1人で冷静になる時間をとらせます。タイムアウトは「シンキングタイム」とも表現されることがあります。興奮状態に陥っているような場合には、何を言っても頭に入らないので、とにかく冷静になるまで待つということも必要なのです。


https://toyokeizai.net/articles/-/282403?page=2

 さて、学校ではどうタイムアウトをしたらよいのでしょうか。別室を用意する、隔離した場所を用意する等は現実的ではありません。ペアレントトレーニングはそもそも集団を対象にしたスキルではないので学校では使用しづらいです。

 理論を書くことは簡単です。体罰の肯定はしませんが、過労死レベルで奮闘している先生に対して「指導方法を知らないだけ」というのはどうなんでしょうか。では実際の現場で実践してみてくださいと言ってみたいです。

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二次障害とは何か(自閉症療育)


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 療育場面でよく聞く言葉、二次障害(にじしょうがい)(secondary disability)を知っていますか。定義は以下の通りです。

必ずしも一次障害の直接的結果として生じたわけではないが、一次障害がそのリスク要因となっているような障害・状態のこと。

発達障害辞典P422

 つまり、以下のようなことが二次障害の例です。

  • 言葉に遅れがあった結果、他の児童にいじめられた
  • 聴覚過敏の傾向があったため、人が多くいる場面への外出が困難になっていった
  • 学力的な遅れがあったため、不登校になり犯罪を犯した
  • 偏食が原因で肥満になった

 ただし、これらの事象の因果関係は証明できないため、あくまで支援者の推測となっています。

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発達障害の診断名は行動の原因にされやすい(自閉症療育)


https://www.photo-ac.com/main/detail/1707052?title=%E6%AF%9B%E7%B3%B8%E3%80%80%E8%A1%80%E6%B6%B2%E5%9E%8B

 自閉症スペクトラム障害等の発達障害に行動特性はあるのでしょうか?もちろんあります。それは、行動や起こっている問題が診断基準に含まれているからです。つまり、自閉症スペクトラム障害だからある問題行動をするのではなく、ある問題行動があるから自閉症スペクトラム障害と診断されるのです。

 ですが、一般的な論調は「自閉症だから〇〇だ。」といったものです。これは「A型だから几帳面」と言っていることと何ら変わりません。自閉症スペクトラム障害と一旦診断されると、全ての問題行動や特性が自閉症スペクトラム障害だからこそ起こっているととらえられることに危険性を感じています。

 例えば、自閉症スペクトラム障害当事者が書いたとされる本でも「私は〇〇だから、自閉症スペクトラム障害の人はみんな〇〇」といった記載が多いです。本当に迷惑だからやめてもらいたいです。

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『愛するわが子を「ひきこもり」から防ぐ、シンプルな3つのポイント』(記事)


https://www.pakutaso.com/20161128309post-9430.html

●ポイント1:親の考えを押し付けない
「早く自立してほしい!」と急かしたり、環境を何の前触れもなく変えたりしないようにしましょう。親がよかれと思ってする行動で、子供の態度が硬化する恐れもあります。「仕事をしないと一人前になれない」など、親の考えを押し付けることはNGです。
 その一方で、あまりにも子どもの意見を尊重しすぎると自立のチャンスを逃してしまうので、子どもの言いなりにはならないように気を付けてください。
●ポイント2:自治体やNPOに相談して第三者を介入する
 子どもが引きこもるのには理由があるはずです。しかし、親子同士だとお互いの意見が衝突するだけで状況を悪化させます。ひきこもり問題は社会問題になっており、行政やNPOの数も増えてきています。こういった専門機関に助けを求めてみましょう。
 ひきこもりの度合いや社会復帰に向けた対策など、専門家の視点の意見はとても大切です。ひとつ目の機関で解決させようとせず、複数の専門機関に相談し、子どもの自立支援を模索していきましょう。
●ポイント3:外に出るきっかけを作る
 同じようにひきこもりの状態になっている人たちの集まりに参加してみて、「自分と同じ悩みを抱えた人がいる」と安心感を持たせましょう。ひきこもりの人は、家族以外との交流がなく、孤独感を感じています。自分から足を運べそうなイベントや場所に出向く回数を増やし、ひきこもりからの脱出を目指していきましょう。


https://urbanlife.tokyo/post/12540/2/

 うーん、どうなんでしょうか。アドバイス2の自治体やNPOの人が「親の考えを押し付けずに子供の考えを尊重してじっくり問題に向き合っていきましょう」と言ったらその時点で終了の気がしますが。専門家に相談して対応してもらい3カ月以上何の進展もなければ見切りをつけ違う専門家にお願いしたほうがよいです。さすがに3カ月という期間があれば何らかの改善をできるはずですから。ちなみに3カ月でひきこもりを解消するということではなく、ひきこもり状態からの脱却に向けてのステップが一歩でも踏み出せていれば問題ないです。

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積極的な登校支援反対への反論①(自分から行くようになるまで待つ)


http://img01.gahag.net/201511/26o/gahag-0029843121.jpg

 不登校に関しての積極的な登校支援をすると、多くの専門家が反対します。それは残念ながら同職の心理士が多いです。多くある積極的な登校支援への批判の一つ目は「時期が来たら自分から行くようになる」ということです。

 これは誤りです。なぜなら、

  • 具体的な登校時期がわからない
  • これは経過観察という名を借りた放置に近い
  • 自分から登校するようになった成功例だけが大きく語られ、失敗例については述べられない

ということだからです。不登校支援で有名なこちらの先生でも、早期対応の重要性を述べられています。私は不登校が自然に良くなるケース(短期間で終了する)か良くならないケース(長期化する)なのかを区別することは困難なので、どのような不登校でも早期に支援することが重要と考えています。

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偏食による弊害④(癇癪行為が強まる)

https://www.photo-ac.com/main/detail/748966?title=%E6%AF%8D%E3%81%A8%E5%AD%90%E3%80%80%E9%A3%9F%E4%BA%8B27


 偏食による弊害4つ目は、偏食によるこだわりによって癇癪行為が強まる可能性が高いことです。例えば、普段食べない物を食べようとすると泣いたり、怒って食事を投げたりします。
 
 私が偏食指導する子供はコンプライアンスが低い場合が多いです。
これは偏食だからコンプライアンスが低いではなく、言うことをきかない(コンプライアンスが低い)から偏食も起こると考えたほうが自然です。

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偏食による弊害③(食餌性好子がなくなる)

https://www.photo-ac.com/main/detail/650774?title=%E3%81%8A%E8%8F%93%E5%AD%90%E3%82%92%E9%A3%9F%E3%81%B9%E3%82%8B%E5%B9%BC%E5%85%90

 偏食による弊害3つ目は食餌性好子がなくなることです。偏食がある=日頃好きな物しか食べていないということなので、食餌性好子=日頃の食事となってしまいます。こうなると好子の飽和化が起こるので、食餌性好子が存在しなくなります。

 偏食を改善すると、日常で食べるもののバリエーションが広がるので、食餌性好子としての機能が復活することがありますが、私の経験では稀です。セラピーの初期に食餌性好子が使えないと、ベースとなる自発発語やアイコンタクトとといったスキルを教えることに困難が生じることがあります。

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ポケモンのイラスト、条件付きで無償公開


https://prcm.jp/pic/original-image/id/2eKWRR1?keyword=%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A6%20%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%20%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%20%E7%B4%A0%E6%9D%90&page=1

 ポケモンイラストラボというものがスタートしたようです。

お子様を対象とした、国内の教育・保育・公共・医療施設での非営利使用に限り、本ウェブサイトからポケモンのイラスト素材を無償でダウンロードしてご使用いただけます。
(利用規約にご同意いただく必要があります。「ご使用前に」をご確認ください)


https://www.pokemon.jp/special/illust-lab/


https://www.pokemon.jp/special/illust-lab/

 施設内での非営利活動に限り使用できるということなので、保育園や幼稚園、小学校では使用することが多いのではないでしょうか。ちなみに、このサイトでは使用できません……

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偏食による弊害②(健康上の問題)


https://3.bp.blogspot.com/-SlmdTq8JdLA/VGLMX0p2_AI/AAAAAAAAo_k/9Gvsqk1gmkY/s800/himan01_boy.png

 偏食による弊害の2つ目は健康上の問題です。こちらの調査によると、自閉症スペクトラム障害の偏食で食べられないことが多い食品(20%以上の者が工夫しても食べられない)は以下の通りです。

  • グリーンピース、なす、キャベツ、青菜、根菜、ピーマン、ブロッコリー、トマト、きゅうり、ねぎ、生野菜、
  • 貝類、いか・たこ、えび・かに、

 魚介類と野菜が食べられないことが多いことがわかります。一方好きな食べ物(50%以上の者が好き)は以下の通りです。

  • ハム、ウィンナー、ミンチ肉といった加工肉
  • ジュース、お茶
  • スパゲッティ、麺類(うどん・ラーメン)、パン、混ぜご飯、ご飯

 見事に甘い物、たんぱく質、炭水化物ですね。調査項目には含まれていませんが、お菓子の調査をしたらほとんどの子供が大好きなのではないでしょうか。このように、偏食は少しずつ食べられない物がある訳ではなく、材料の種類によって全くダメということがあるので栄養バランスが崩れやすいです。

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