ご褒美を使いすぎると逆効果?(強化矛盾について)
物の好子は行動を形成しやすくするため、ABAでは重宝します。ですが、一旦行動が形成されたら不自然な好子は減らしていく強化フェイディングが必要になります。
強化フェイディングを行うのは行動を自然強化に移行させるためです。そうしなければいつまでも好子を使い続けなければなりません。
仮に行動の結果で与えている好子を無くした場合、毎回好子を与えるスケジュール(連続強化)よりも不連続で好子を与えるスケジュール(部分強化)のほうが行動が消え辛いことが確認されています。行動の消え辛さを消去抵抗(しょうきょていこう)と呼び(消去抵抗が高い程、行動が消え辛く、消去抵抗が低い程、行動が消えやすいです)、連続強化よりも部分強化のほうが行動が消え辛いことを強化矛盾(きょうかむじゅん)と呼びます。
自然な環境場面で般化させるためにも、消去抵抗が高い部分強化で教えていく必要があります。