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自発マンドトレーニングの注意点⑬(複数のマンドを連呼してしまう場合はスペーシングを行う)

「ちょうだい、かして」のように複数のマンドを連続して言ってしまう場合や何度その場で繰り返させてもマンドが覚えられない場合、子供はマンドを覚える気がなく、どれかあたればいいだろうという考えでマンドを言っています。この場合はマンドを教えて、すぐに再生させる方法をとっても(自発マンドトレーニングの注意点⑨参照)直りません。その場合はマンドを教えた後に違う簡単な課題を挟んで再生させる方法をとります。これはスペーシング(Spacing)もしくは拡張試行(かくちょうしこう)と呼ばれる手法です。

例えば、お菓子が欲しい場面でちょうだいが正しいマンドの場合

子:かして、ちょうだい
大:真似して、「ちょうだい」(正解を教える)
子:ちょうだい
大:「ちょうだい」だよ、覚えといてね。(ここではほめないようにします。繰り返すのは構いません)真似して、「う」(簡単な音声模倣)
子:う
大:「う」だね。(正解を忘れさせるためだけの課題なのでほめないようにします)じゃあ、言って(お菓子を見せ、自発マンドを引き出す)
子:ちょうだい
大:「ちょうだい」だね!はい、お菓子あげるよ。

スペーシングをして適切なマンドが言えなかった場合はもう一度マンドを教える過程からやり直します。

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