環境調整①ー1(身の回りの環境を変える場合の注意点・抹殺法)
環境調整で身の回りの環境を変える場合、殆どは不適切行動を減少させることが目的になっていると説明しました。
身の回りの環境を変える結果、対象とする不適切行動が出現する可能性がゼロになる場合があります。この方法を抹殺法(まっさつほう)と呼びます。例えば、以下の例です。
・花瓶を触ってしまうので、子供の手の届かない所に置いた
・再び犯罪を犯さぬように刑務所に犯罪者を収監した
・子供が触れないように石油ヒーターにカバーをつけた
これらは不適切行動の発生確率を無くしますが、同時に学習機会も奪ってしまいます。よって、子供の発達を待つ場合(扇風機や台所の柵等の使用)や本当に危険な場面で用いること以外では使用しないようにしましょう。