遅延性エコラリアとは
遅延性エコラリア(ちえんせいえこらりあ)(delayed echolalia)とは、「音声刺激が提示されてもすぐにはエコラリアを表出せずに、数時間経過後や、場合によっては数日たった後にエコラリアを表出する」ことです(『自閉症教育基本用語辞典』より)。
遅延性エコラリアには次の2種類があります。
- 同じような場面でエコラリアする
例えば、他の子供がやっていたやり取りを再生すること等です。場合によっては「お菓子食べる?」もしくは、「お菓子食べる、うん」のように「お菓子ちょうだい」の代わりに他者から言われたことを繰り返すことでマンドとして使用していることがあります。このようなやり取りは自閉症スペクトラム障害児に多いです。 - 全く異なる場面でエコラリアする
CMのフレーズや電車のアナウンス等を全く異なる場面で再生することです。
何れの遅延性エコラリアも定型発達児でも出現することがありますが、成長するにつれて消失していくことが多いです。