フラッディングの実際
フラッディングは実際どのようなことに使われているのでしょうか。
例えば、以前テレビでJR福知山線脱線事故のドキュメンタリーが放送されました。第一車両に乗車していて両足を失った男性はそれ以来、恐怖で電車に乗ることができなくなりました。社会復帰をするために、その男性はあえて事故にあった路線の第一地車両に乗ることで問題を克服しようとしていました。明らかにフラッディングの手続きを使用しています。
また、実在の人物ではありませんが、面白い例があります。漫画のだめカンタービレの千秋真一は登場した飛行機が乱気流に巻き込まれた経験から飛行機恐怖症になってしまいました。のだめが催眠術を使うという補助的要因はありますが、千秋はその後飛行機に乗ってみることで恐怖症を克服する方法を自ら選択しました。
このように自ら決心をすることでフラッディングをすることは社会で多く観察されます。
私がフラッディングを使用する場合は以下の通りです。
- 明らかに誤った認知であり、本質的に苦手でないと考えられる場合
例えば、保育園では冷たいご飯に我慢できているのに家では少しでもご飯が冷めると泣いて暴れる場合、本質的に苦手な物とは考えづらいです。よって、このようなケースではフラッディングを使用することが多いです。 - 危険な行為を止めるため
例えば、チャイルドシートに座ることに激しく癇癪を起こしても座らないと万が一事故に会った時に大変危険です。そのような場合、子供が嫌がってもフラッディングを使用して即座に問題を解決することを目指します。