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発達障害児に対して声の大きさの表は効果があるのか

(出典:PhotoAC

特別支援教育でよく使用している表に「声の大きさ」というものがあります。例えば、「声の大きさ、表」で調べると以下のような検索結果が出ます。

私は、これらの表は子供の指導に対して効果的でないと思います。理由は以下の通りです。

1.そもそも大人がこんなに細かく声量を使い分けていない
大体の表が1から5の段階で声の大きさを説明していますが、大人でも①黙る②ひそひそ声③話し言葉④大声ぐらいしか使い分けていないのではないでしょうか。なぜこんなに細かく分ける必要があるのか疑問です。

2.具体的な行動ではない
これら説明されている言葉はすべて主観であって具体的な行動ではありません。何をもって達成とするのかが明確ではありません。例えば、スマホやタブレットが普及した現代ではデシベルで声量を測ることは難しいことではありません。具体的な指標はあったほうが良いと思います。

3.この表で理解できる子供は表がなくても理解できる
この表で声の大きさをコントロールできる子供はそもそもこの表がなくてもできる可能性が高いと思います。声量の使い分けに問題がある子供はそもそもこの表を理解できないと思います。つまり、ターゲットとしてる子供に対して理解が難しい表になっている可能性が高いです。

このように、この表はあくまで大人目線で作った表にしか過ぎません。子供をターゲットに教えるのであれば、具体的で明確な行動基準を教える必要があると考えます。

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