自閉症児に有効に注意するためには
(出典:かわいいフリー素材集いらすとや)
自閉症スペクトラム障害の子供を教える上で、起こる問題にこんなことがあります。
- 注意しても不適切な行動を繰り返す
- 大人が怒鳴って叱ってもまた同じ行動を行う
これらはなぜ起こるのでしょうか?単純に注意されることが嫌子として機能していないということが考えられます。普通の子供は怒られるとシュンとなりますが、自閉症スペクトラム障害児の中には全く気にしない子供がいます。ではどうすれば注意を聞くようになるでしょうか。
最初は口頭で注意します。それでも不適切な行動を繰り返してしまった場合は一定時間の着席(タイムアウト)や課題等をじっしさせます。これらは嫌子として機能するものを選ぶことによって、嫌子による強化によって不適切行動を消せるようになります。
もしペナルティを足してもまた不適切行動を繰り返してしまった場合は、ペナルティの量を増やすことによって嫌子による強化が起こるように働きかけます。
このやりとりを繰り返すと、子供は注意されただけで不適切行動をやめるようになります。これにより定型発達児と同じように叱る行動が有効になります。