消去を有効に使用するためには①(弱化を使用する)
有形物獲得行動、注目獲得行動の消去を有効に行うためのポイント一つ目は弱化を使用することです。
消去の問題点の一つに消去バーストが起こり続けるということがあります。消去バーストは消去単体では必ず起こってしまうので、弱化を使うことで防ぐことができます。
ただし、すべての行動を弱化する必要はありません。前述の通り、消去バーストは①癇癪を用いた要求行動②それ以外の要求行動によって構成されています。
①の癇癪行為を弱化してしまえば②は消去だけでも対応可能です。
つまり
- 弱化→即座に消したい不適切行動を対象にする(攻撃行動、激しく泣く行動等)
- 消去→放っておいても大人が困らない行動を対象にする(言葉て大人に要求する、静かに一人で泣く行動等)
と分担をします。
弱化は好子を取り上げるタイムアウト(部屋から出す)を使用します。この方法を使用する理由は
①消去の方法を守ることが容易
②比較的容易な方法で実施ができる
③他の弱化方法に比べて子供の負担が少ない(好子による弱化)
からです。実施方法は後程説明していきます。