自閉症の音声模倣能力の低さへの対処方法①(場面を限って音声模倣を実施し、能力を高める)
自閉症スペクトラム障害児者の音声模倣能力の低さへの対処方法一つ目は場面を限って音声模倣を実施していく方法です。
発音が汚い場合は、発音を修正して子供の発音を修正する場面、修正しない場面があります。
このように要求言語(マンド)はすべて発音の修正をしても構いません。理由は以下の通りです。
また、挨拶や返事等、毎日のように言語行動が求められる場面も同様に修正して構いません。好子はないですが、社会生活の中で実施すべきこと(社会的好子のみでしなければならないこと)なので発音修正をします。
一方、発音を修正してはいけない場面の理由は以下の通りです。
- 自発的に発語しているにも関わらず好子が得られず発音練習という課題をしなければならないため、発語機会が減る
- 自発的に他者の言葉を模倣するということをしているにも関わらず発音練習という課題をしなければならないため、音声模倣機会が減る
このように、子供の言葉を話す意欲をそがないようにしながら発音を矯正していきます。