自閉症者へのオキシトシンの実用化はまだまだ先!?(医師の意見)
(画像引用:かわいいフリー素材集いらすとや)
現在、ドラマ放映中の「コウノドリ」のモデルとされる産婦人科医が書かれた本にオキシトシンの効果について説明されていました。。
『社会性を高めるというのは、共感や協調性、相手の気持ちを汲み取るなどの作用のこと。夫婦になる、家族をつくる、共同体をつくるうえでも、オキシトシンは有効なのです』(P137)
この中で自閉症スペクトラム障害へのオキシトシン使用に関して記載されています。
『現状ではオキシトシンを外から足すのは難しいと言われています。分子が壊れやすく、点滴をしても脳内まで入りません。点鼻薬であれば、多少脳に届くかもしれませんが、作用を発揮するほどの有効量は届かないのです。もし、オキシトシンを脳に届く形にするか、あるいは同様の効果をもたらす類似物質ができれば(効果がでる)と僕は考えます』(P138)※括弧内は坂本による補足
このことからもオキシトシンを実際に自閉症スペクトラム障害児者に使用できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。オキシトシンに対する坂本の考察はこちらです。