エラーレスラーニングの問題点
エラーレスラーニングが向かない課題があります。
エラーレスラーニングで教えて効果があるのは、複数の中から答えを選ぶ、鉛筆で線を書く等の毎回答えが異なる場所にある、もしくは毎回正答するのに技術が必要な課題です。
エラーレスラーニングが向かない課題はカードを見せて「これ何」と聞くような、毎回答えが同じ課題です。
例としてリンゴのカードを見せ、「リンゴ」と答えさせる課題をあげます。連続で「リンゴ」と言えるようにエラーレスラーニングを行いカードを見せると「リンゴ」と言えるようになりました。ですが、違うカードを見せても「リンゴ」と言うようになってしまいました。
このように、一見カードを覚えたかのように見えましたが、実はカードを見て反応をしておらず、ただ単に「リンゴ」と言うことを学習しただけのことがあります。これは一種のプロンプト依存の状態です。
前日と同じ映像です。この映像を確認して頂いたらわかると思いますが、分化強化がなされていません。プロンプトを使ってもよいですが、プロンプトがない場合、もしくはプロンプトが少ない場合に分化強化を実施しなければ適切な行動は身につきません。
このようにエラーレスラーニングは
- 実施課題の種類を限定する
- 分化強化を実施する
ということをしなければ効果が出ません。