光とともに…第1巻誕生・幼児編第1話
今日は、光とともに…の第1巻1話について解説します。
光の異常に母親である幸子が気づき、医者に自閉症(自閉症スペクトラム障害)の疑いがあるということを診断されますが受け止められず、否定をし施設や病院から距離をとるという話です。
P8で抱っこを嫌がる光に幸子が違和感を感じています。確かに抱っこを嫌がる子供は多いです。抱っこが嫌というよりは感覚過敏により触られるのが嫌なことが多いようです。抱っこは大丈夫だけど、手を持たれることは嫌な子供もいます。
感覚過敏に対しての治療法はスモールステップにより慣らしていく方法が一般的です。くわしくはまた後ほど説明します。
抱っこを嫌がりはしないけれど、抱っこされでも「ぐにゃ」となってしまい、人形を抱っこしているような感じを受ける場合もあります。抱っこは実は子供側にもしがみつく等の協力がありますが、それをしない子供もいます。
P18で鈴の音を鳴らしても無反応な光に対して、医者が「耳が聞こえていないのではないか」と疑いをかけます。実際、最初は耳が聞こえていないと疑われる自閉症スペクトラム障害児は多いです。ですが、実際は自分に興味がない音を選択的に無視してます。耳が聞こえているかの簡単なチェック方法は好きなおもちゃの音を聞かせてみせることです。または、好きなお菓子の包みを音を立ててあけることでもいいです。そうすれば、耳が聞こえていれば自閉症スペクトラム障害児でも必ず振り向きます。
名前に対する反応を向上させるには物的好子なしのDTTが必要です。名前を呼ばれたら大人に近づく、手を挙げるという行動が形成できます。