対立行動分化強化の実際
対立行動分化強化は望ましくない行動と両立しない行動を教えることにより望ましくない行動を防ぎます。実際のセラピーではあまり使うことはありません。
理由は他の場面では使わないような行動を教えるからです。例えば、以下の映像をご参照下さい。(04:39~06:44)
ここではお菓子を潰して食べる子どもに対してお菓子を潰す行動と両立しない手を机の上に置くという行動を映像を使って対立行動分化強化しています。この手を机の上に置くという行動は他で使うことがない行動ですし、第一お菓子をつぶすことを制止したいのであればお菓子を潰した瞬間に取り上げてしまえばよいです。
このようにわざわざ対立行動分化強化を使わないでも行動が消せる場合は代替行動分化強化や他行動分化強化等の他の手法を優先的に使用するようにしましょう。