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効果的な介入の優先順位について

アメリカの国立研究協議会(National Research Council: NRC)による自閉症スペクトラム児(Autism Spectrum Disorders: ASD)に対する調査結果(2001)です。ABAを問わず、様々な方法で効果があったものに見られる共通の介入の順番をまとめています。論文はこちらです。

自閉症スペクトラム障害児に効果があった介入法の優先順位

①機能的、自発的コミュニケーション(有効な要求方法・マンドの形成)
②多様な状況における他者との関わりに関する教育(他者との交流)
③子供間の相互関係に焦点を当てた遊びスキル(遊びのスキル)
④自然な環境における技能の習得、維持、および般化自然な強化)→①~③が自然強化されるようにする
⑤問題行動への対処のための機能的評価と積極的行動支援(Positive Behavior Support :PBS)(問題行動の未然防止)
⑥子供のレベルにあった機能的学習能力(学習保障)

自閉症スペクトラム障害に限定されていますが、発達に課題がある子供全てに対しての介入方法として考えて構いません。DTTだと⑥からスタートしてしまうため、効果が薄いです。PRTだと①の自発性が意識されていないことがあるため、注意が必要です。

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