コンビニのアルバイトがする挨拶が雑な理由(分化強化の役割)
分化強化は前述の通り、すでにできている行動の精度をあげるために使われます。
ですが、その他にも大切な役割があります。
例としてコンビニのアルバイトの人が客に挨拶する行動を挙げます。アルバイトを始めたばかりの人は丁寧に挨拶しますが、ベテランに成程、「ありがとーござーした」等と個人のアレンジが見られます。これはなぜでしょうか。
基本は図の上のように、挨拶行動はマニュアルで決められても、どのような挨拶をすればよいかは明確な指針がなかったり、適切な行動に対する他者からの賞賛(好子による強化)がなかったりすることでどんどんアルバイトの人は手を抜いていきます。結果として「あーした」等、とても雑な挨拶になってしまいます。
一方、下のように適切な挨拶行動にのみ他者からの賞賛(好子による強化)があれば、挨拶行動は下手にならず、うまくなっていきます。
このように分化強化は
①行動を上達させる
②行動が下手になることを防ぐ
という2つの意味合いを持っています。