分化強化によりほめ言葉や笑顔の効果を高める
前述の通り、週何回か来るセラピストとは違いご自宅でセラピーを実施する場合、一生懸命ほめてもやがてほめ言葉や笑顔は好子として機能しなくなります。 そのためにはほめる回数を減らす必要があるということを説明しました。ほめる回数を減らすためには分化強化を使用します。 よりよい適切な行動のみ一生懸命ほめ、それ以外は簡単にほめるということをします。明確なほめ方の差をつけるため、以下のことに注意します。
1.ボディータッチやオーバーリアクションは分化強化時のみ これらは行動がよりよくできた時のみに使用するようにします。そうすると子どもはくすぐり、ハイタッチといったことに喜びを感じ続けます(好子としての効果が長続きする)
2.よりよい行動以外の時は手を抜いてほめる よりよい行動が出現した時以外は過剰にほめないようにします。テンションをあげずに「できたね」「そうそう」等、毎回同じ声かけで構いません。 よくできた時と普通の時のほめ方に違いがあればあるほど、子どもはよくほめた時に喜びます。大人がほめ方に明確な差をつけられるように注意しましょう。
このようにすることで、大人がほめることに疲れず、なおかつ効果的に子供をほめられるようになります。