子供の行動を正確で片付けない考え方

子供が困った行動をした時、「頑固だ」
「だらしない」「落ち着きがない」
「人の話を聞かない」
と考えてしまうことがあります。
しかしABAでは子供の行動を性格だけで
説明しません。
性格の言葉だけでは何を教えればよいのか親が何を変えればよいのか
どこまでできたら成功なのか
が分からないからです。
例えば頑固を直す、だらしなさを直す
という目標では具体的な支援方法を
決めることができません。
- 大切なのは子供が実際に何をしているか。
- どの場面で困っているのか。
- 何があればできるのか。
を具体的に見ることです。
目次
1.性格の言葉では支援方法が決まらない
例えば「この子は頑固でゲームを終えられない」と考える場合では
- ゲームを終える前に予告がないと癇癪が起きるのか。
- 親が予告をしているにも関わらず終了時に暴れるのか。
- ゲームで負けた時に癇癪が起きているだけなのか。
- 癇癪でゲーム時間が延びた経験があるのか。
このように理由が違えば必要な支援も
変わります。
- 癇癪が問題なのであれば感情のコントロールの練習をする。
- ルールを守ることが問題なのであればルールを守れたら良いことがあり破ったら時間が短くなるように決める。
- ゲームに負けることによる癇癪が問題なのであれば負けても怒らないことを練習する。
このように頑固だからできないで
終わらせるのではなくゲーム終了時に
何が起きているのかを確認します。
2.同じ行動でも理由は一つではない
子供が宿題を始めない時「やる気がない」
「怠けている」と考えてしまうことが
あります。
しかし実際には
- 何から始めるか分からない
- 問題が難しすぎる
- 一度にする量が多すぎる
- 机の上に気になる物が多い
- 親に聞けば答えを教えてもらえる
- 宿題を嫌がると宿題が減る
等の複合的な理由が関係していることが
あります。
子供の行動を観察しても一回の様子だけで
わからないことが多いです。
定期的に行動を観察して対応していく必要
があります。
3.できない行動を小さく分ける
- 「朝の準備が遅い」
- 「忘れ物が多い」
- 「片づけができない」
等も一つの行動ではありません。
例えば朝の支度ができないと言っても
実際には複数の行動で構成されています。
- 起きる
- トイレに行く
- 着替える
- 顔を洗う
- 朝食を食べる
- 歯をみがく
- 荷物を持つ
- 玄関へ行く
これらを細かくみないと何に困難があるか
わからないです。
- 毎回できないことが決まっている→その部分を重点的に練習する。
- 行動がすぐに止まるためその都度声掛けが必要→時間内に行動を終わらす練習が必要。
- 周りの環境に行動が左右される→集中できないときはテレビを消す等する。
できないことを教えるときは1つに絞り
複合的な課題が課されないように
気をつけましょう。
子供ができないたびに親が手伝う方法は
トータルタスクプレゼンテーションと
呼ばれる手法ですがいつまでも行動を
覚えない場合は効果的ではありません。
子供が一人でする部分と
親がやってしまう部分を明確に分けるよう
しましょう。
- 親が服を出して並べる。
- 子供がパンツを履く。
- 親がパジャマの上を着せる。
- 子供がズボンを履く。
このように子供一人でする部分と
親がする部分を明確に分けます。
4.親の対応で困った行動が増えることがある
子供が「できない」「分からない」
「やって」と言った時、親はすぐに
助けたくなります。
- 宿題の答えを教える。
- 服を着せる。
- 片づけを代わりにする。
- 忘れ物を親が探す。
等です。
必要な手助けはありますが毎回すぐに
親が手助けをすると分からない時には
親を待つ、できないと言えば
やってもらえる、少し難しいと
自分で試さないといった行動が
増えやすくなります。
大切なのは助けを求める行動を
なくすことではありません。
子供がする部分と親が手伝う部分を
迷惑に分けることです。
- できる問題は自分で解いて丸つけまでする。
- できる問題は複数の問題を一気に解く
- 新規の問題は一問一答式で解かせる
- 例え正解することが難しい問題でも一度子供に解かせる→間違えたら正解を教える
このようにできる問題は一人ですることを
増やしできない問題でも挑戦させ考える
癖をつけさせることが重要です。
5.性格を変えようとせず環境とルールを変える
子供ができない時は本人を変えようとする前に環境を見直します。
- 課題をする場所は決まっているか。
- 何をするか明確に分かるか。
- 終わりがはっきりしているか。
- 一度にする量が多すぎないか。
- 制限時間があるか。
例えば帰宅後にランドセルを床に置いて
遊び始める子なら
子供が帰宅して遊ぼうとしたら制止して
「何するんだっけ」と声をかける→ランドセルを棚に置いたら遊びを許可する
という形にします。
ランドセルを棚に置く行動が習慣化したら
また次の適切行動を一つだけ加えます。
6.目標を性格ではなく行動で決める
支援の目標は誰が見ても分かる形に
します。
例えば行動の柔軟性を上げるではなく、
- 急な予定変更があっても癇癪を起こさず遊びをやめられる
- 新規のお出かけ場所に癇癪なく出かけられる
- 他の子に自分が使っていたおもちゃを渡せる
- 大声を出さずに過ごせる
このようにすると子供ができたかどうかを
誰でも明確に確認できます。
親が何をほめればよいかも分かります。
実践例
お風呂に入ることを
嫌がる子の場合です。
これまでは遊びに夢中になっている時に「もうお風呂だよ」「早く来なさい」
「いつまで遊んでいるの」
と声をかけていました。
しかし子供にとっては、
- 好きな遊びを急に終える。
- すぐにお風呂へ移動する。
- 服を脱ぐ。
- 体を洗う。
という複数の行動を一度に求められます。
そのため、遊びを続ける、お風呂を嫌がる、逃げる、泣くといった行動が
起きやすくなります。
そこで好きな遊びを終えることとお風呂に
入ることを分けます。
例えば、
- お風呂の10分前に遊びの終了を伝える。
- 遊びを終えたらすぐにお風呂へ
行かせず落ち着く時間を持つ - 親と手を繋いで脱衣所まで行く。
- 服を脱ぐ。
- お風呂に入る。
という形にすると癇癪が起きにくく
なります。
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