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おうむ返しは自閉症の特徴ではない

自閉症スペクトラム障害児は他者の言葉の
繰り返しが見られることがあります。

これはおうむ返しやエコラリアと呼ばれます。

エコラリアには2種類あります。

  1. 即時性エコラリア
    他者が言った言葉をその場ですぐに繰り返すこと
  2. 遅延性エコラリア
    他者が言った言葉を後で一人で再生すること

これらは自閉症の特徴とされますが実際には違います。

以下の通りです。

エコラリアは“反響言語”、または“オウム返し”とも呼ばれ、音声刺激の単純な反復反応である(小林・杉山、1984)。主に自閉症児において示されることが多いため、彼らに特徴的な言語行動といえる。定型発達児でも一時的にエコラリアを表出することもあるが、言葉を獲得していくにしたがって消失する。
(自閉症教育用語辞典P.30から引用)

このように定型発達児でも言葉の発達段階
で使用していくことが普通です。

また重度自閉症児の場合は言葉の模倣自体が困難であることが多いです。

おうむ返しだとしても出ていたら
ある程度の言語能力の証明になります。

ですから
おうむ返しで自閉症かどうかの判断は
できません。

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