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1歳半で指差しできない子、教えるべき?

1歳半健診で指差しがあるかどうかをチェックする自治体は多いです。

よって指差しをしないと親が教えようとすることがあります。

指差しは積極的に教えるべきなのでしょうか。

必要はありません。というよりも教えることは難しいです。

健診でチェックされるのは子供が自分の興味があることを共有する指差しです。

公園で犬に会った時、テレビで好きなキャラクターを見つけた時等に使います。

これは第三の者に対して興味を共有する共同注意があるかをチェックしています。

共同注意がある=自閉症特有の他者への興味のなさが否定されるため重視されるのです。

共同注意の指差しは

  • 自発的に子供が使う
  • 興味を共有することに特別なメリットは子供にない

状態で行われます。

一方、親が教えることができるのは

  • 親に指示された物を指差す
  • 子供が欲しい物を指差す

と自発性がなかったり見返りがあったりする指差しです。

また
指差しができたらOK、指差しがなかったらNGという単純な問題でもないです。

指差しを発達の基準にしづらい理由は以下の通りです。

  • 興味を共有する指差しであって要求の指差しではない
    (親には区別が難しい)
  • 手先の発達がゆっくりな子にとって指差しは難しいことがある
  • 知的障害の子は共同注意の指差しはできるが言葉の発達は遅れる
  • 言葉の発達の方が絶対的な基準になりやすい
    (3歳児検診からは指差しはチェックされない)

ですから
指差しは基準になりづらく、教えることも難しいためあまり気にする必要はありません。

  • 癇癪等の問題行動がないか
  • 言葉の発達の遅れはないか
  • 集団行動での問題はないか

等の日常生活での問題や遅れをチェックした方が良いでしょう。

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