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逆さバイバイは自閉症の特徴ではない

自閉症スペクトラム障害等の発達障害児は
様々な特徴的な行動があるとされます。

その中でも相手に手の甲を向けてバイバイすることがあります。

逆さバイバイ、逆転バイバイ、逆手バイバイ、逆向きバイバイと呼ばれます。

健常な子どもは、すでに乳児期の後半からバイバイの真似をして手を振る。自閉症児も、真似ができるようになると「バイバイ」をするが、手のひらを自分の方に向けて「バイバイ」と手を振るのである。これは「逆転バイバイ」と呼ばれる現象である。

『発達障害の子どもたち』(講談社)杉山登志郎P.73

ところがよく考えてみると、大人が赤ちゃんに向かって「バイバイ」とするときには、手のひらは赤ちゃんの方に向いている。機械的にそれを真似れば、実は自閉症児の「逆転バイバイ」が正解なのだ!むしろ問題は、なぜ普通の零歳児が、手のひらは自分のほうを向いているのに、相手に手のひらを向けてバイバイができるのかということである。普通の赤ちゃんではすでに乳幼児のうちに自分の体験と人の体験が重なり合うという前提があるからに他ならない。自閉症の場合には、この段階ですでに問題があるのである。 『発達障害の子どもたち』(講談社)杉山登志郎P.73

映像はこちらです。

自閉症特有の症状と思われがちですが実際にはそうではありません。

  1. 動作模倣能力が低い子でも起きる
    定型発達児であっても低年齢時はバイバイの動作の模倣が難しいことがあります。
    結果、手を横に振るようなバイバイをする子もいます。
  2. 自閉症でもしない子がいる
    自閉症で逆さバイバイができるのはある程度音声指示が理解でき動作模倣ができる子のみです。
    重度自閉症児に関してはそもそも他者の真似を一切できないです。

このように自閉症の特徴とは言い切れず、
逆さバイバイでもできていた方が一定の動作模倣能力を持つ証明になるため問題にはなりません。

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