自閉症児、支援の必要さによるレベル分け

自閉症スペクトラム障害は様々なレベルがあります。
支援の必要度によってレベル分けが提言されています。以下の通りです。
レベル1支援を要する
コミュニケーションの問題
- 適切な支援がないと, 社会的コミュニケーションの欠陥が目立った機能障害を引き起こす
- 対人的相互反応を起こすことが困難であるし, 他者からの対人的申し出に対して非定型のまたはうまくいかない反応をするような事例がいくつもはっきりとある
- 対人的相互反応への興味が低下しているように見えることもある( 例えば, 完全な文章で話しコミュニケーションに参加することができるのに, 他者との会話のやりとりに失敗したり, 友人を作ろうとする試みが奇妙でたいていうまくいかないような人)
行動の問題
- 行動の柔軟性のなさが,1 つ以上の状況で機能することに著しい妨げとなっている
- いろいろな活動相互で切り替えをすることの困難さ. 組織化や計画の立案をすることでの問題( 自立を妨げている)
レベル2 十分な支援を要する
コミュニケーションの問題
- 言語的および非言語的社会的コミュニケーション技能の著しい欠陥で, 支援がなされている場面でも社会的機能障害が明らかであったり, 対人的相互反応を開始することが制限されていたり, 他者からの対人的申し出に対する反応が少ないか異常であったりする( 例えば, 単文しか話さず, 相互反応が狭い特定の興味に限られ, 著しく奇妙な非言語的コミュニケーションを行うような人)
行動の問題
- 行動の柔軟性のなさ, 変化に対処することへの困難さ, または他の限局された反復的な行動
- 事情を知らない人にも明らかなほど高頻度に認められ, さまざまな状況で機能することを妨げている
- 焦点または活動を変えることへの苦痛や困難さ
レベル3 非常に十分な支援を要する
コミュニケーションの問題
- 言語的および非言語的社会的コミュニケーション技能の重篤な欠陥が, 重篤な機能障害, 対人的相互反応の開始の非常な制限, および他者からの対人的申し出に対する最小限の反応などを引き起こしている
- 例えば, 意味をなす会話の言葉がわずかしかなくて相互反応をほとんど起こさなかったり, 相互反応を起こす場合でも, 必要があるときのみに異常な近づき方をしたり, 非常に直接的な近づき方のみに反応したりするような人
行動の問題
- 行動の柔軟性のなさ, 変化に対処することへの極度の困難さ,またはあらゆる分野において機能することを著しく妨げるような他の限局された反復的な行動
- 焦点または活動を変えることへの強い苦痛や困難さ
※「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル」からの引用
匿名相談や無料講演会は無料メルマガから
