DTTの短所③(教えた課題が般化しにくい)
DTTではカード等を使い、物の名称等を教えます(テレビ等の家電製品、お寿司等の料理、犬等の動物の名前)。これらを教えたからと言って日常生活で犬を見かけて「いぬ」と言うかはわかりません。
これは行動を好子を使った不自然な形で「これ何?」といった質問によって引き出しているからです。同様にDTTで「ちょうだい」といったマンドを教えたとしても、日常生活場面で「ちょうだい」が使えるかは未知数です。
この短所はDTTの短所①、②と密接に関係しています。日常生活であまり必要としない行動を教えているから生活に変化があまりなく、日常生活で使わないスキルを教えているから課題をすぐに忘れ、日常生活にかけ離れた方法で課題を教えているから行動が般化しにくいのです。