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自閉症児の家庭内暴力は親のせいではない

自閉症スペクトラム障害児の中には激しい家庭内暴力をする子もいます。

言語のレベルに関係なく

  • 要求を断られたら親を叩く
  • 嫌なことをさせられそうとしたら親を蹴る

のように日常的に暴力により好きなことを得て嫌いなことを避けようとします。

では、自閉症児の暴力は親が甘やかした結果でしょうか。そうではありません。むしろ逆の可能性があります。

子供の要求に全てすぐ応じていれば攻撃行動は強まることはありません。ですが、子供の要求を断って「癇癪を減らそう」「わがままを減らそう」とすると子供は抵抗して攻撃行動や癇癪を悪化させます。

このように子供の行動を改善しようとして途中で癇癪が激しくなって諦めることを繰り返すと激しい家庭内暴力に行き着くことがあります。

「どんなに癇癪が強くても他害行動をしない子はいる」との指摘もありますが、それは生まれつきの性質に関わることもあるので親の教育のせいであるとは言い切れません。

どちらかというと初期段階で親に適切な対応を教えることができなかった専門家のせいなのです。

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