動画・隠した平仮名カードのマッチング(似ているカード)
似ている平仮名のマッチング方法をのせた動画をアップしました。平仮名のマッチング課題でいうと、濁音、半濁音等の区別に次いでかなり難易度が高い方法になります。
ここでは、「さ」と「き」の似た平仮名のカードを覚えて同じカードを選べる練習をしています。まぐれで正解することを防ぐため、以下の点に注意します。
- 手本のカードはランダムに出す
「さ」「き」「さ」「き」のように順番に出すと、子供は順番にカードを選べば正解できると学習してしまうようになります。ですから、「さ」「さ」「き」「さ」「き」のように規則性がない出し方をしましょう。 - 選択肢のカードの位置はランダムで変える
「さ」「き」の位置も毎回変える必要があります。こうすることで、カードをしっかりと見ずに回答することを防げます。 - 連続で正答するまで実施する
連続で正答しない場合、たまたま正解した可能性があります。きちんと区別できているためには
①一定回数連続で実施すること
②100%の正解率であること
が求められます。①について、何回実施すればよいかという問題ですが、2択の問題の場合、全ての問題がランダムで出されていると前提であれば確率は
・1回正答→50%の確率
・2回連続正答→25%の確率
・3回連続正答→12.5%の確率
・4回連続正答→6.3%の確率
・5回連続正答→3.1%の確率
・6回連続正答→1.6%の確率
・7回連続正答→0.8%の確率
となっています。私は5連続正答ぐらいでよいと思いますが、人によっては7連続まで実施したほうが良いという方もいます。5回以上でできる限りでよいです。
似ている平仮名を区別させることによる効果は平仮名が理解できない理由を同定することが楽になることです。
平仮名が読めない場合、いくつかの原因が考えらます。
- 平仮名が見た目で区別できていない
「さ」、「き」のように似ている平仮名を見た目で区別できていないため、読めません。「さ」も「き」も「さ」と読んだりします。 - 平仮名の形は認識できているが読めない
平仮名の形は認識できている(つまりその形を覚えていて同じカードを選べる)にも関わらず読み方を覚えていない状態です。
カードで似ている平仮名を弁別できている場合、1の可能性を無くせるため、2の課題を集中して教えていくという効率的な指導ができます。
この上級の平仮名カードマッチング段階が終われば、濁点や半濁点ではマッチング課題に戻るものの、読み方を教える段階に行けます。