読み方を教えるときになぜカードのマッチングを先に実施するか(自閉症療育)
平仮名の読み方を教える場合、同じ平仮名カードを選ぶこと(カードのマッチング)を先に行います。これはなぜでしょうか。
平仮名が読めない場合、次の2つの問題が考えられます。
- 平仮名の形は認識しているが、読むことができない(問題の答えがわからない)
- 平仮名の形を認識しておらず、読むことができない(問題をそもそもきちんと認識していない)
例えば、「わ」と「ね」の読み方を教える場合、そもそもその二つが見分けられていないと1の問題か、2の問題かを区別することができません。指導者が提示したカードと同じ正しい平仮名のカードを選べるようになると、2の問題ではなく1の問題であることが明確になるため、学習効率があがります。