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遊びで言葉を促そうだけでは足りない

遊びで言葉を促そう

障害の可能性がないことがわかっても、言葉の発達をどんどん伸ばしていきたいと思うお母さんお父さんもいることでしょう。
その場合は子供を怒ったりストレスを与えないように気をつけながら、楽しく言葉を促す遊びや接し方をしていきましょう。

座ってカードなどを使いながら言葉を促す方法もありますが、子供が1~2歳のうちはじっと座っていられませんし、3~4歳になっても集中が続かない子供もいます。

そこでおすすめなのが、体を使った楽しい遊びです。体を動かすと、聞こえた言葉を感じ取って伝える脳幹と大脳辺縁系のつながりを高める効果が期待できます。
中でも「固有受容覚」と「平衡感覚」を育てることは大切です。「固有受容覚」とは、体の各パーツの位置や動き、関節の曲がり具合、筋肉への力の入れ方などを感じ取って自分の脳に伝える機能のこと。また、「平衡感覚」とは、体の位置や絡む気、動きの早さ、回転を感じる感覚です。
体を動かす遊びをしていると「固有受容覚」と「平衡感覚」が調整されやすくなり、言葉の発達も促されるのです。

「固有受容覚」と「平衡感覚」を養う遊びは、次のようなものがあげられます。
・追いかけっこ
・お馬さんごっこ
・いないいないばあ、手遊び歌
・ぎゅっと抱きしめる、抱っこして揺らす
など

昔から伝わるシンプルな遊びですが、だからこそ毎日気軽にできますね。
課題ではないので、親子で楽しく笑い合いながら繰り返してみましょう。1日5回程度、笑い合いながら遊ぶようにすると、子供にもストレスをかけませんし、お互いの笑顔を見るうちに楽しさも増していきます。
なお、子供が嫌がったりノリが悪い時には、無理やり続けないで終わりにしましょう。

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/7201

これだけでは言葉の遅れは取り戻せません。保護者だけで遊びの中で、言葉を効率的に発達させていく方法は不可能ではありませんが、非常に難しいです。以下のような理由からです。

  1. 言葉が遅れている子供はそもそもこのような遊びを楽しめない子供が多い。よって、子供に楽しい遊びを提供するスキルが求められてしまう。
  2. 遊びの中で子供が発語に全力を尽くす可能性は低い。遊びながら実施している程度なので、難しい課題を求めると遊び自体をやめてしまう可能性が高い。
  3. そもそもこういった関わりをしているにも関わらず言葉が遅れていることもある。

言葉は要求言語等、子供のモチベーションが高い場面を使用した場合のほうが実施しやすいです。遊びの中での言語訓練はあくまで般化作業だととらえたほうがよいです。

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