問題行動を美談にしてはいけない(自閉症療育)
米国テキサス州在住のロリ・ガブリエルさんは8月、自閉症を患っている4歳の息子のブライセン君と一緒に、ユナイテッド航空の飛行機で、サンディエゴからヒューストンに飛び立とうとしていた。普段は飛行機が大好きなブライセン君だが、この日はパニック発作を起こしてしまった。ブライセン君は離陸前から座席のシートベルトを外し、床の上に座り込んで、「ファーストクラスに行きたい」と暴れていた。
(中略)
この状況を察した客室乗務員の配慮により、ブライセン君はファーストクラスに移動することに。するとブライセン君は他の乗客の座席を蹴りだしてしまった。ロリさんは即座に謝罪したが、その乗客は「気にしていないよ」と返事し、ブライセン君に自己紹介をしてハイタッチした。
ファーストクラスの乗客はブライセン君に名前を聞いたり、スマホで写真を見せたり、好きな時に座らせたり、誰もが親切な対応をしたという。さらに客室乗務員は、常に手助けをしてくれたとのこと。客室乗務員と乗客の素晴らしい対応にロリさんも胸をなでおろしたに違いない。
この対応では子供が味を占めてまた同じように飛行機に乗った時に暴れる可能性があると思います。現時点で問題行動があることは仕方がないこともありますが、練習して改善していく必要があります。
ABAはこういった日常の深刻な問題こそ改善すべきです。アメリカのこの少年の問題がABAセラピストによって改善されますように。