家での課題を学校で般化させる難しさ
自閉症スペクトラム障害等の発達障害児は家で練習した課題を小学校で発揮することが難しいことがあります。
それは、家と小学校での指導方法が大きく異なることが関連しています。家では、待ち時間が少なく、課題が終われば自由時間が待っています。一方、小学校では、待ち時間が多く、課題が終わっても「待っときなさい」と指示を出されることが多いです。これは子供のモチベーションを大きく下げる勉強方法です。
自閉症スペクトラム障害の子供の多くは能力が低いため、短距離走を全力で走る方法を教えてようやく定型発達児の長距離走のペースに遅れながらついていける程度です。ですから、だらだら勉強する方法を実施するとすぐに手を抜いてしまいます。集中して長時間頑張るというのはステップとしては大分後です。
家庭での練習によって徐々に良くすることは可能ですが、しばらくの間は苦戦するでしょう。