ブログ

注意の質を下げていないか(自閉症療育)

子供に対して何度注意しても直らないことや指示に従わないことはありませんか。

  • 何度注意しても子供が高いところに登る
  • 子供がおもちゃを投げることを注意しても時間がたったらまたする
  • 「ご飯だよ」と何回も声をかけているにも関わらず子供が着席しない

これらの特徴は子供に対して何回も注意したり、「いい加減にしないと怒るよ」と伝えると子供が指示に従うということです。その代わり、子供が一回で指示を聞くことや注意されることをしなくなるというようにはなりません。これはなぜでしょうか。

それは、一回で指示に従わないことと再度注意をされることに対して何らペナルティがないことが原因です。例えば、自転車の二人乗りは警察官がいると注意されるためやめますが、その後警察官がいなくなったらすぐにまた二人乗りをします。しかし、これが注意ではなく罰金になったらどうでしょうか?多くの人は自転車の二人乗りをやめる可能性が高いです。

このように注意をその都度する指導方法はトータルタスクになってしまっています。それだとよくならないため、

  • 「座って」と言っても着席しなかったらすぐに手を持って連れてくる
  • 事前に注意してもおもちゃを投げる行動が出たらおもちゃを一旦回収して着席させる
  • 子供が高いところに登ったら一定時間気をつけの姿勢で立たせる

これらの方法であれば改善する可能性が高いです。また、何度親が注意しても子供が指示を聞かないという状態は親の指示に対する子供の応答性を下げることになるため指示を出したら従うというようにルールを徹底したほうが良いです。

Back

お問い合わせ