自閉症の子は自分と他人の物の区別が付かないつかないのか
自閉症スペクトラム障害等の発達障害児は「自分と他人の物の区別がつかない」と言われることがあります。その症状は
- 他の子供が遊んでいる物を勝手にとる
- スーパーなどで陳列している食品を勝手に食べる
- 他人の家で勝手におもちゃを出して遊ぶ
しかし、これらの行動は実は幼児であれば、珍しくない行動です。では、なぜ自閉症スペクトラム障害児のみ、改善が難しいのでしょうか。答えは単純です。
自閉症スペクトラム障害児は大人が怒っただけでその行動を減らすことが難しいからです。
ですから、正しくは「自分と他人の物の区別がつかない」ではなく、「注意しても同じ行動を繰り返す」というだけです。
この場合、叱っても改善できないのであれば他の対応によって行動を減少させていく必要があります。例えば、物を勝手に取った場合は、全ての物を返し一定時間着席させるといった方法です。こういった方法であれば改善が期待できます。