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消去バーストを乗り切るコツ

消去手続きを実施していると起こる消去バーストは問題となる行動が一時的に増えるため、対応することは非常に難しいですですが、以下の方法を守れば成功する確率を上げることができます。ここでは主に有形物注目を得る機能を消去する場合を説明します。これらの行動はほぼ全ての場合で攻撃行動や泣く行動が付随します。よって、子供の泣く行動に対しての対応として考えてもらってもよいです。

  1. 子供の体に触れることを避ける
    大人が子供の体に触れると注目という好子を与える可能性があります。親であれば優しく抱いてしまう行動が無意識に出現したりします。よって、身体を拘束する等して自傷・他傷行動を制止する時以外、消去中は子供の体に触れないようにしましょう。
  2. 子供とアイコンタクトをすることを避ける
    子供は大人とアイコンタクトをすることで注目を得られたと思い消去バーストが酷くなります(大声で泣く、親の所に来る等)。
  3. 声をかけることを避ける
    これは注目の機能を持つ場合ですが、不適切な行動が出始めたら声を一切かけずに不適切な行動が消えるまで待ちましょう。「ダメだよ」「泣き止んでね」というような説得は意味がない上、注目を与えてしまうので泣く行動が継続してしまう可能性があります(消去バーストが酷くなったり時間が伸びたりする)。
  4. 泣き止んでも5分間は放っておく
    5分間泣く行動が出ない状態でなければ落ちついたとは言えません。この状態で応対してしまうと泣く行動を好子により強化してしまう可能性が高いです。泣く行動や攻撃行動が5分間出現しなくなるまで1~3の対応を継続しましょう。

これらを守れば、消去バーストの時間を短くし、望ましくない行動を消失しやすくすることができます。

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