セラピー最大の効果は新しい行動を獲得することではない(自閉症療育)
自閉症スペクトラム障害等の発達障害児に対して支援を行っているともちろん多くの成長が見られます。ですが、私はセラピーの効果はそれが一番とは思っていません。
セラピーの最大の効果、それは現状維持ができることです。例えば、以下のような例です。
- 癇癪行為が出ずに言葉で要求し続けることができる
- 体が大きくなって力が強くても暴れずに大人の指示に従うことができる
- 新しい課題や環境に直面しても癇癪を起さず取り組むことができる
このように、現状維持とは行動を悪化することを防ぐためには非常に重要な効果になっています。
ところが、残念ながらこの効果はセラピーを中断したり止めたりすることで初めて実感できることなのです。「失って初めてわかること」、恋人みたいですね。
私もこのことを少し前に実感しました。それはブログです。ブログを継続的に書いている時は定期的にセラピーの申し込みが入っていました。ですが、サボって適当に書くことが一年近く続いてしまったのです。ブログのアクセスは急には落ちません。ですが、ある日から半減しました。そこからサボることなく毎日ブログを書き続けていますが、アクセスはなかなか回復しませんでした。ですが、最近ようやくアクセス数が戻ってきたところです。
サボってしまうと元に戻すのに、時間も労力も大きくかかります。家庭内療育は無理せず、でもずっと続けていけるようにしましょう。