公的療育に通って悪化する可能性がある行動とは?
行動に遅れや問題があると「とりあえず公的療育」と言われることが多いです。公的療育では、経過観察を中心として行動の改善を狙っていきます。公的療育では、基本的には問題行動が増えるようなことはないのですが、例外があります。
それは集団での行動です。公的療育では集団場面での指導も設定されることが多いですが、
- 指導者の数が多い
- 保護者が参加することがある
ということで、逸脱行動があっても許可されてしまうケースが多々見られます。それは、例えば、座って本読みを聞く時間にも関わらず、立ち歩いていても椅子に戻るように指示をしないといった対応が取られます。
つまり、集団での継続した着席が難しい子供や一斉指示での行動に困難がある子供は公的療育に通うとその行動が悪化する可能性が高いのです。このような子供の場合、そういった行動をきちんと指導してくれる保育園や幼稚園を休んで療育に行くことによって余計悪くなりやすいです。
療育に親が同伴している場合は、保育園や幼稚園での指導基準と大きく異ならないようにできることはやらせるということを療育の指導者にお願いしたほうがよいです。