セラピー場面を整えすぎないこと(自閉症療育)
ABAセラピーを実施している家庭では、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の他に定型発達のきょうだいがいる場合が多いです。
きょうだい児、特にセラピー対象の子供より下の子供がいる場合、セラピーの時間になると、他に預けたりすることがあります。これはあまりよくないと思います。
なぜなら、それは普段と異なる環境になっているからです。例えば、セラピーの時間のみ邪魔をする下の子供がいなかったとしても、日常で同じことをしようとすると環境が違い過ぎてうまくいかない可能性が高いです。
つまり、日常と同じ環境の中でセラピーを実施できたほうが、無理がないので長期間にわたって効果をあげやすくなります。ですから
- 下の子供が邪魔をしてくる
- テレビがつけっぱなし
- 子供部屋ではなく、リビングルームでの実施
- きれいではなく、おもちゃが散らばっている
このような環境でもセラピーができるほうが望ましいです。セラピーは特別なことではなく、日常生活の中で実施することが理想です。