子供が注射で泣いているのは勘違いしているから(自閉症療育)
子供の注射は実は痛いからではなく、勘違いから泣いていることが多いです。これは「泣いて暴れたから注射が終わった」との勘違いです。こうすると、注射をする度に泣いて暴れることが強まります。通常の子供の場合、「泣いても注射を受けなければならないし、避けられない」ということが学習できるため暴れることは減っていきます。ところが、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児の中にはそのことの理解が難しい子供がいます。こういった子供の場合、いつまでも暴れることが消えず、むしろ成長するにつれて体力がついていくため行動が悪化していきます。
また、注射時に暴れると押さえつけられたり注射の痛みが増したりと嫌子が増すので、次回以降に余計暴れるという悪循環に陥ります。
もう一つ、自閉症スペクトラム障害等の発達障害児が注射で暴れるのは不慣れだからです。定型発達児に比べると新規のことに拒否反応を示すことが多く、結果として不慣れなことに対して過剰な反応を示すことがあります。
注射へ慣れさせる方法はまた後程説明していきます。